おばあさんと同じだった話

2年ほど前から、レスポのバッグにハマっております。
軽いし、安いし、ポケットがいっぱいあるし
こんな便利なバッグがあったのかと
それまで革製品でなければ鞄に非ずと思っていたのが
レスポを使い始めてからは、どんなに軽い革でも重たく感じてしまって
持つ気が失せてしまった次第にございます。

と言う訳で、レスポ病に罹患してしまってからというもの
自分用、プレゼント用、とレスポを買わない月はありません。
レスポは、値引き率が高いので
半額は当たり前、60％70％引きで買えたりすることも珍しくありません。
レスポが好きと言うよりも
最安値の掘出物を見つけるのが好きなのかもしれません。


先日、外出から帰宅した長男が

「電車の中で、レスポを提げているおばあさんが多かったよ。」　と申します。

「レスポは軽いし、使いやすいからねぇ。
おばあさんって、どんなデザインのを提げているものなの？」　と尋ねますと

「オフクロが持ってるのと同じのも見たよ。」　と申します。

「おばあさんだったら、ショルダーにした方が楽なのにねぇ」　と申しましたところ

「オフクロくらいの年齢のおばあさんだから」　と

長男は訳のわからんことを申しやがったのでございます。



確かに、レスポ愛用者には中高年女性が多いようでして
特に病院での、その割合の多さには驚かされます。
病院には、そもそも若い人が少ないからかもしれませんが
暇つぶしにレスポに注目してみると実感されることと存じます。

そんなわけで昨日は
大正ひと桁生まれと思しきおばあさんまでもが
レスポを提げているところに遭遇いたしました。

そのバッグ、私がお気に入りのエスペランスという柄でして
ホンマ物のおばあさんと趣向が同じということに
いささか微妙な気持になった次第でございます。












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