マイナビスチューデント

 

よそのお宅を訪問する際、マナーに気を使いますよね。でも、ちょっとしたことを知らなかったために、予想以上に相手が不快に感じることもあります。今回は、多くの人があいまいに使っている言葉について、確認しておきましょう。知っている人にとっては人柄の判断基準の一つにもなっているので、もし勘違いしていたら今すぐ直しましょう。


■「おもたせ」の使い方、間違ってない?

「おもたせですが」という言葉は、訪問に関連した言い回しとして有名ですね。でもこの言葉、どの場面で誰が言うのかちゃんとわかっているでしょうか。これは、「迎える側」が使う言葉です。勘違いされているかもしれないのが、手土産との混同です。訪問する側が手土産を渡す際、「これ、おもたせです」なんて言ってしまっていませんか?

本来は、手土産をもらった側が、それをお皿に載せたりしてテーブルに出す際に使う言葉です。よって、手土産を丁寧に言ったものなんです。訪問する側が、自分の持ってきた手土産を丁寧に言うなんておかしいですよね。もちろん、意味をわかって使っていて、あえて親友に「これ持ってきたから一緒に食べよう」という意味を含んでいるなら構わないでしょう。しかし結婚する相手の家を訪問するときなんかに使ってしまうと、「常識のない娘さんね」などと思われてしまいかねません。

■飲み物を聞かれて「コーヒーでいいです」?

気軽に訪問する友達の家でのひとコマ。「飲み物なにがいい? コーヒー? お茶?」と聞かれて、「コーヒーでいい」などと言ってしまっていないでしょうか。あまり気にせず使っているかもしないですが、「コーヒーでいい」というのは、「(本当は他のものがいいけどなさそうだし)コーヒーでいい」というようなマイナスの意味を含んだ言葉です。気乗りしないけど仕方なく「コーヒー」と言っているような印象です。せっかくなら「コーヒーがいい」と言いましょう。それを飲みたい、という印象になって、相手に余計な心配を与えません。

飲み会のはじめに「とりあえずビールでいい」というのと同じことですね。特に欲しいというわけでもないけど、まあこれでいいか。そんな気持ちがにじみ出てしまうのが「○○でいい」という表現なのです。人の気持ちに敏感な人は、こういったマイナスの表現を使わないように細心の注意jを払っています。わずかな差ですが、人に与える印象に大きな違いをもたらしますよ。

■訪問したら「おいとま」に気を使って

訪問したら、おいとまにも気を使いましょう。あまり長くなると夕飯の心配をかけてしまったりするし、そもそも迎える側からは「帰れ」とは言いにくいものです。反対に、引きとめられそうな場合には「たいへん、今メールが入って行かないといけないの」などと言うと禍根を残さないでしょう。

訪問をすること自体も気を使いますが、どうせなら言葉にも気を使ってみましょう。今までよりも一歩深いところで相手の気持ちを考えることができるようになるかもしれませんよ。

(ファナティック)


ええっ!? 『おもたせ』って言葉、初めて聞いたんだけど、まずいかな?

それと「~でいいです」という言葉。我が家では「~がいいです」と言うように、子どものころから教えてきたけどなぁ。