東京都知事選は投開票日が31日に迫った。報道各社の情勢調査では小池百合子元防衛相(64)が優位に立ち、自民、公明両党などが推薦する増田寛也元総務相(64)、民進、共産など野党4党が推す鳥越俊太郎氏(76)が追う展開だ。分裂選挙を戦う小池、増田両陣営の非難合戦はヒートアップ。鳥越陣営では27日、民進党の岡田克也代表が初めて応援演説を行い、てこ入れに躍起となっている。

 「政党のボスが決めていいのか。組織の都合だけでいいのか。都民が納得して都政を進める先頭に立ちたい」。小池氏は27日、JR国立駅前で街頭演説し、政党や組織に縁がない「しがらみのなさ」をアピール。自民党東京都連を批判して「改革」姿勢を強調し、「都政全体をクリアにオープンにしないといけない」と訴えた。

 小池氏は無党派層に加えて保守層も取り込み、勢いを持続したい考え。石原慎太郎元都知事からは「うそつき」などと酷評されたが、演説で「負けない。男性の心ない暴言があるからこそ日本では女性が苦労する。他の国だったら真っ先にアウトな発言だ」と逆手に取った。

 増田氏は、多摩地方を中心に演説。地元の首長や、自民、公明両党の都議会議員も応援に駆け付けた。小池氏への攻撃も忘れず、青梅市でマイクを握った際は、同氏の掲げた公約に関し「都議会を冒頭で解散する、そんな混乱を引き起こしたら全く行政は前に進まない」と断じた。

 増田陣営は、各種団体を引き締めるとともに、小池氏に流れる自民票をどう呼び戻すかが課題。安倍晋三首相(自民党総裁)が「都政の混乱を収拾し、信頼を回復できるのは、行政経験が豊富な増田氏だ」と呼び掛けるビデオメッセージを公開し、懸命に追い上げる。

 一方、鳥越氏はJR新宿駅前で「強い側には立たない。弱者のために生きてきた。これからも生きていく。そのことをはっきりと約束したい」と力を込めた。

 鳥越陣営は当初、無党派を意識して政党色を控えめにしていたが、苦戦が続く中で政党幹部も前面に出始めた。22日に共産党の志位和夫委員長、生活の党の小沢一郎代表が応援演説を行ったのに続き、27日は岡田代表が鳥越氏の隣に立ち、「今までの流れを断ち切る、刷新できるかどうか。それができるのは鳥越さん以外にない」と力を込めた。 


野合の衆から出馬した鳥越氏にはガッカリしてるけど、それ以上に小池氏は酷いねぇ。

さんざんお世話になってきた自民党を、推薦がもらえなかったからといって後ろ足で砂をかけるような批判をするなんて。

公明党支持者なんだけど、こっそり(笑い)小池氏を応援していたのにねぇ。

人間、追い詰められると本性をあらわすとは言うけど…。