兵庫県で、こんにゃく入りゼリーをのどに詰まらせて1歳10カ月
の男児が死亡するという事故がありました。祖父母の自宅で、
祖母からおやつとして与えられた凍らせたゼリーを食べ、のどに
詰まらせたそうです。こんにゃく入りゼリーによる窒息死事故は
平成7年以降17件目で、子供の事故としては10件目。
この事故を受けて、野田聖子消費者行政担当相は2日、男児が
食べたゼリーを製造したメーカー幹部を内閣府に呼び、警告
表示の見直しなど今後の対応について説明を受けたそうです。
野田担当相は「事故は痛ましいこと。17人もの命が奪われ、
前政権からゆゆしきこととして取り組んできたが、今回また
犠牲者が出たことを厳しく受け止めている」と話したとのこと
ですが…。
これ、メーカー側だけに責任あるのかなあ、というのが正直な
感想です。メーカー側は、形状を変えたり、子供とお年寄りに
対する警告文をパッケージに載せたりと、注意喚起を行って
きているわけで。メーカーとしての責任は十分果たしていると、
個人的には感じています。
パッケージへの表示の仕方が小さい、とか、注意喚起の徹底
ぶり(TVCMでもっと効果的に!)が足りなかったと言われれば、
そうとも言えるかもしれないなあ、程度には思いますが。
事故米のように、「よろしくない食品である」ことが全く知ら
されずに流通してしまったのではないのです。
(少なくとも今回については)
消費者側の自己責任で、防ぐことができた事故だったのでは
ないでしょうか。
喉につまるようなものが食品として流通しているのがおかしい、
という意見も見ましたが、だからこんにゃく入りゼリーは販売し
ちゃならん!という理屈が通るなら、お餅も、ご飯も、パンも、
飴も、販売中止にしなければなりません。
これらの食品での窒息死亡事故は、こんにゃく入りゼリーでの
それよりはるかに多いのですから。詳細は
こちら。
何かが起きたときに、因果関係を調べ、原因を解明するのは
必要です。野田さん、どうぞ冷静に対処してくださいね。
こんにゃく入りゼリーファンより