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日常の視点

マインドマップ勉強会。

2007年03月25日 | 仕事


働く20代の女性を5人ばかり集めてプランナーとしての勉強会をしました。
上の写真はマインドマップを描いている参加者女性。 初めてでもじゃんじゃん描けてます。

私は、コーチという仕事をしているので、『考え方』とか『切り口』、『思い込みを外す』ということを念頭において、毎日いろんな目から鱗な気付きをもって過ごしているのですが、私のこういう思考の助けになるツールに【マンダラート(以下:マンダラ)】と【マインドマップ】があります。

これらを状況に合わせて適宜組み合わせて問題の解決をはかったり、新しい企画のアイデアを出したりしています。

私の場合は、もって生まれた性質として、話を聞いた瞬間に、その結果のビジュアルイメージがぶわっっ!!と頭の中に鮮明にイメージされてしまう感覚派なタイプです。
最終イメージが先に出てくる、ということは多分、それが実現可能なこととして前向きに考えることができる柔軟性のある頭なのでしょうね。

それはいいことでもあり悪いことでもあります。
物事は光を当てる場所によって陰陽が変わるのです。しょうがありません。

メリットとしては、物事に対するのみ込みや理解が速いということ。
最終イメージがビジュアルで出てくるので、その通りになるように計画して行動できさえすれば、そのイメージ通りの結果になるという確信が持て、成功すれば満足度が高いというところがあり、さらなる行動の原動力になります。

デメリットとしては、しょっぱなから、相手が伝えてくれた少ない情報から自分なりの勝手な最終イメージをビジュアルで考えてしまうところ。
その鮮烈なビジュアルから離れることができなくて、自分の『思い込み』に支配されて、相手の思惑と違う最終イメージで動いてしまうこと。

つまり、私のもともと持っている資質を如何なく発揮すると「軽はずみ」で「ムラがある」というような悪いイメージを他に与えてしまうところがあります。

みんないいところを見るよりも悪いところを見るほうが楽なもんで、つまりそういう評価になりやすい自分をしっかり認識しておく必要があるわけです。

この性質は、日常生活だけならまだしも、これが仕事になると、かなりいけません。

こういう自分の仕事への取り組みに嫌気がさしてしまった20代。(そういうことよくありませんか?)

でも、コーチングに出会って、
「なんだ!聞いてみればよかったんだ!!」という至極単純明快な気付きがあって

それからは、自分の『思い込み』が相手のニーズに確実にあっているのかどうかを適宜確認してすり合わせることができるようになりました。

相手も私から発生した突飛な質問(何しろこちらは最終イメージをもっての質問ですから相手にすればかなり突飛に聞こえます)を投げかけられることによって、「え、ええ~??まじで?考えるの?」と何かの思考のスイッチが入っちゃうわけです。

最初は「えー?」と思われた質問でも答えることによってだんだん頭が活性化して、「それだったらもっといい手があるよ!こんなのはどうかな?」ってな具合に、お互いにうまい具合にビジュアルイメージがぶわっと広がってきて、

最後にはお互い一人では思いつきももしなかったアイデアが引き出されていた。。。

これぞコラボの醍醐味!
っていう質問合戦は、一般的には「ブレーンストーミング(以下:ブレスト)」といわれますが、ブレストってダメだししたがる日本人はよっぽど注意しとかないとアイデアの潰し合いになっちゃう可能性のほうが高いはず。

でも!やりたい!ブレスト!!を一人でできちゃうツールが【マンダラ】と【マインドマップ】だと思うのです。

ここまでの説明が長くなりすぎましたね。。

私は、女性の感性というのはビジネスに確実に役に立つ、と心から思っているのですが、彼女達は仕事の立場上、発言の機会に恵まれていません。

男性社会といっていいものかしら?男性の上からの(圧力的な)発言力が高い職場では、雰囲気に邪魔されて、思ったことを口に出せない女性も数知れず。

さらに彼女達は、男性社員ほどはアイデアや企画を求められることもないので、考え方やアイデアの出し方を勉強する機会や、そんな方法もあるんだ!と思うような機会にも恵まれていません。

充分にやる気があってもともと成功体験の多い(ここ重要です)女性ならば、そんな状況とは関係なしに、自分の居場所を切り開き、男女関係無く意見を戦わせてさらにスキルアップしていき、そのうちエグゼクティブといわれるようになるでしょう。

でも、そうなりたいと思って憧れているのに、最初の表現の仕方から損をしているような(社会的とはいえない)やる気が空回りして被害妄想気味になっているような普通の女性を見つけてたら、私は、わりと放っておくことができません。(おせっかいおねえさんに変身)

じゃあ、教えましょう!
知ってる人は多いけど、意外と継続してやっている人が少ないマンダラとマインドマップのやり方を!

ということで、今回のプロジェクトメンバーの女性を5人集めて、勉強会をしました。
同じ出発点(キー・ワード)から、好きなことをどんどん描いていってみんなそれぞれ自分の好きな方向にイメージが広げていきます。

かなり集中して没頭。真剣に出てくるアイデアを書き留めていく彼女達。
もう、出尽くしました!というメンバーや、もっとじっくり考えたいというメンバーもいたものの、ひとつのことをこんなに広く、深く考えてみるといったことはきっと初めての経験だったのではないでしょうか。

一応にみんな頬を赤くして満足そうな顔をしています。

出来上がったものをそれぞれみんなで見てみると、「ああ!そういうのあるね!全然気がつかなかった!」とか「いや、そっちの○○もいいよね!それいいアイデアだと思う!」、と肯定的な雰囲気の出来上がり。

女性が5人も集まると、結構他人の否定と自分の否定から物事が始まって感情的な嫌な雰囲気にもなりそうだけれど、向いている方向が同じ方向で、自分の考えたことはどんな些細なことでも相手と違う、自分のオリジナルなアイデアなんだ!と認識してもらったことで、徐々に考え方にも自信がついてきた様子。

認められる場所、ってとても大事だし、認め合う環境を作るというのは例えば上司や会社としてとても重要なこと。

絞り込むのは、そのあとでもいいんです。

まずは、いっぱいアイデアだそうや!

そういう気軽さ、大事だと思います。
男性の社員の多くは自分が「制御できない」範囲のこと(予測不能なこと)が起こり始めるとだんだん不安を感じてきてその広がりにストップをかけたくなる傾向があるようですね。

小さくまとまるのはもういいじゃないですか(笑)。

器の大きいリーダーになろうよ、と思います。

さて、かくいう私もこのプロジェクトをうまくいかせるためのマンダラとマインドマップを作ってそれを基にみんなにどんな風に伝えていくか、「オリエンテーション(以下:オリエン)」の下準備をしました。

下準備をして臨んだオリエンでは、彼女達に一抹の不安の様子と、なんで私たち呼ばれたの?と言うような他人事の空気も感じました。

一抹の不安は、望まれているようなアイデアなんて私には絶対出せないに違いない!っていうような自信のなさです。

おっと!やばい!と感じた時にすぐ、方向修正できるのもマインドマップのいいところ。

最終イメージさえ明確ならば、それに持っていくための努力どころをマンダラで64個展開すればいいだけなのです。

その辺の手間は惜しみたくないですね。

そんなわけで、アイデア出しの基礎を勉強した彼女達。
次回のミーティングではアイデアをひとりあたり30個以上持ち寄るのが約束になりました。

コーチは、ミーティングのファシリテーター(進行役・しきり係)を兼ねることも多いのですが、このプロジェクトをうまくいかせて彼女達の自信に満ちた輝く笑顔を見たいなと思っている縁の下の力持ちおせっかいおねえさんなのです。

私も今までいろんなお兄さまお姉さまに助けられてきました。
本当に本当に感謝しているので、次は私が誰かの役に立つ番なのかな?というような社会的な使命のようなものを感じたりします。

こういうミッションというのは、マズローの法則でいうと欲望の最終段階の欲望であって、つまり現在までに私は自分の欲望のほとんどを果たしてきてしまったのだな?
と思うと、現在の環境に生きていることができていることに感謝!
お父さんお母さん、私を産んでくれたことに感謝!
今までのわけのわからない私に迷惑をこうむってしまったみなさん、ごめんなさい!
私をとりまく全ての人や物に感謝します!

というところに、行き着いてしまいます。
胡散臭いけれど、やっぱり私の心の中の指針ってそういう想いから出てくることなんでしょうね。




 


注)マインドマップ、マンダラはこの場で説明すると長くなるので、どうぞ各自お調べくださいませ。