チャイナMBAマネジメント協会

「CMMA: China MBA & Management Association)」

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Airbus case_長江商学院

2012-12-29 | 長江商学院MBA

こんばんは、長江商学院の石川です。

本日で今年の授業も終わりました。
ただし、新年2日から授業があります。しかも、いきなりグループプレゼンなので元旦は、みんなで学校に集まってプレゼン準備です。中国人は正月を気にしないとは聞いていましたが、予想以上です。休もうよ。元旦くらい・・・・。

さて、写真ですが先日行われたクリスマスパーティでの一枚です。右が私、中央が妻、左が11歳になる長男です。人見知りする息子が、やや不機嫌そうですね。。。

と言いたいところですが、中央はcorporate financeの教授Jenniferです。パーティーでお気に入りのコとペア写真を撮るというイベントがあり、同伴者がいなかったので教授にお声掛けさせていただいた次第です。MITでドクターを取った美しき剛の者です。最近パーマをかけました。。。授業は数式が多くてついていくのが大変です。テキサス生まれの息子は、僕より数段流暢な英語を使います。

さて、そのJenniferのクラスで最近「Airbus」のケースを扱いました。
面白い内容だったので、紹介します。受験を検討されている方の参考になれば幸いです。

本ケースは例によってハーバードで書かれたものです。有名なので同じケースを扱った方もたくさんいらっしゃると思います。さて、そもそもケースって?という話なのですが、概ね20ページくらいで構成される、実在企業の資料です。前半半分はだいたいテキストのみ。冒頭で、企業または主人公(よく出てくるのがMBAホルダーの幹部や企業再生を引き受けた経営者)が直面する問題がストーリー形式で語られます。

「Benはボストンにある本社オフィスから眼下の並木道を呆然と眺めていた。2時間後には役員会に対して、プロジェクトの状況報告をしなければならない。遅延するスケジュール、超過する予算、取引先の倒産。何もかもが予定通りには進んでいない。いったい何をどこで間違ったのだろう。役員から更なる支援を仰ぐべきか、プロジェクトからの撤退を進言すべきか・・・・」

みたいな感じです。

Airbusケースでは、超大型機A380のプロジェクトがテーマになります。大型機を持たないAirbusはこの分野でBoeingの独占を許している。マーケットを取りに行きたい。一方、当初共同開発を検討していたBoeingは需要が伸びないと判断して撤退してしまった。単独でプロジェクトを進めていたAirbusは、見込顧客の獲得に成功する。決断の時期が迫る。さて、あなたならどうする?

みたいな感じです。

それから先は、当該企業、競合起業、マーケットトレンドに関する基本的な情報が説明されます。まぁ、有報の冒頭に書かれているような基本情報です。後半部分は、データです。過去数年分の財務諸表、マーケットシャアの変遷、組織図、幹部のキャリア等々です。Airbusケースではファイナンスにフォーカスしているので、受注残や将来需要の見積もりデータ等が示されます。

肝心なのは、ケースに解答は書かれていないことです。結局、AirbusはA380のプロジェクトにゴーサインを出したのかどうか、投資を回収できたのかどうかは書かれていない。ネットで探せば、「結果」は見つかるのですがが、クラスではそこはあまりフォーカスしていない。あくまで当事者の立場で、その時点で知り得る情報を元に「あなたならどうするか?そして、それはなぜか?」と考えることに価値を置いています。追体験することが肝心という考え方です。

さて、ケース分析の切り口は様々ですが、今回は明確、ずぱりNPVの計算です。ファイナンスのバックグラウンドをお持ちの方でしたら、ワケないタスクです。初期投資とその後のキャッシュインをEXCELにセット。「=NVP()」と打ったら、答えが出る。シンプルです。

シンプルなはずですが、クラスで各チームのNPVを発表してみたら、けっこう差がある。マイナスになったのは僕のチームだけでしたが、他チームの数値も、限りなくゼロに近いもののあれば大幅なプラスのものもある。なぜか?前提が異なるからですね。ケースの後半でマーケットデータは示されているのですが、完全ではない。もちろんです。完全なマーケットデータが存在するなら、そもそもAirbusとBoeingの見積もりがずれるはずがない。両社の見積もりでは、前提とする世界経済のGDP成長率も異なる。長距離大型便の需要予測も異なる。そして、ケースにはどちらが正しいとは書いていない。足りない情報もある。工場の稼働率や値引き率に関するデータはないので、自分たちで仮説を立てる必要がある。

フタを開けてみると、会計的な処理には差が出ません。減価償却や税効果については計算方法が示されているので答えは一つ。それ以外の、前提をどう立てるかによって全然結果が変わってきます。そこに議論が発生します。さらに、そもそもNPVがマイナスだったらNO GO、プラスだったらGOでいいのか、という意見もあります。航空機産業は、軍事産業と密接に結びついていますから、プロジェクトファイナンスの観点からリスクがあるとしても、安全保障上GOすべきだという意見を言う人もいます。その手の定性的な話になってくると答えがありませんが、だからこそ面白いのかも知れません。

長くなりましたが、ケーススタディの流れは上記のような感じです。
結局、答えはないのです。現実をみればAirbusはA380をローンチさせました。今でも、Boeingと熾烈な競争を繰り広げている。株価をみると、Boeingと比べるとパッとしない。A380が成功だったのか、失敗だったのか結論らしきものが出るのは、まだ先な気がします。

我々はこのケースから何を学んだのか?無論、航空機事業について詳しくなることが目的ではありません。EXCELの使い方?NPVの計算方法?それも違うと思います。私見ですが、前提の置き方、そしてそれぞれの前提要素が収益にどの程度影響を与えるのかという感度分析、最後に、そのモデルをいかに素敵なロジックで説明するかというスキル、それが肝心なのだと思います。各企業のケースから、普遍的な要素を抽出して自分のものにすること、それがケーススタディの醍醐味ではないでしょうか、、、、、、と書いてて気が付きました。


スケジュール感で言うと、ケースの読み込みから、モデル作成まで他の科目の宿題等と並行しながら2、3日でやります。ちょっと余裕がないですね。ちょっとどころか、まったく余裕がないです。1年制MBAならではの、激しさです。


ということで、今回が年内最後の投稿になります。
入学して早4か月が立ちましたが、授業のクオリティには総じて満足しています。
今更ですが、勉強って楽しいな、と単純に思います。

それでは皆様、良いお年をお迎え下さい。
来年の秋、これを読んで下さっている方のどなたかと北京でお会いできる日を楽しみにしています。

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日中M&A事例から考える中国ビジネス_長江商学院

2012-12-28 | 長江商学院MBA
こんばんは、長江商学院の石川です。
本校で開催されるイベント告知です。

講師やモデレーターは外部の方々です。本校MBAとは直接の関係はありませんが、日中ビジネスに携わる方には、非常に参考になる内容かと思います。9月の尖閣事案以降、急減していた対中投資も最近は回復傾向にあると言われています。M&Aの現場でどのような事が起きているのか、私も非常に興味があります。
使用言語は日本語です。
ご予定があう方は、是非ご参加下さい。

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講演タイトル: 「日中M&A事例から考える中国ビジネス」

開催日:2013年1月10日(木)16:30-19:45
会場:長江商学院北京キャンパス(東方広場東2座20階第7&8講義ホール)
費用:無料
講師:小手川大助氏、孫田夫氏
モディレーター:松野豊氏  

日程:16:30-17:00 受付
   17:00-17:10 開会の言葉、ショートプレゼンテーション
   17:10-18:40 パネルディスカッション
   18:40-19:10 質疑応答
   19:10-19;45 名刺交換会
使用言語:日本語
対象:日本語を解する方。定員150名

開催日:2013年1月11日(金)15:30-18:10
会場:長江商学院上海キャンパス(虹橋路2419、上海龍柏飯店2号館、B大教室)
費用:無料
講師:小手川大助氏、孫田夫氏
モディレーター:皿田尚氏
日程:15:30-16:00 受付
   16:00-16:10 開会の言葉、ショートプレゼンテーション
   16:10-17:40 パネルディスカッション
   17:40-18:10 質疑応答
使用言語:日本語
対象:日本語を解する方。定員80名
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お粥とカレー_長江商学院

2012-12-17 | 長江商学院MBA

こんばんは、長江商学院の石川です。

寒いです。北京の寒さに屠られて、2日ほど寝込んでいました。心配したクラスメイトがお粥を作って、部屋まで持って来てくれました。他にもマスクや薬を差し入れてくれたクラスメイトがいて、感動。お礼にカレーを作って、みんなで食べました。
どこで何をするにしても、支えてくれるのは人。
人に優しくしようと思った35歳の冬です。

ということで、本日は人情話のみで終わります。
お休みなさい。
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ある冬の一日_長江商学院

2012-12-08 | 長江商学院MBA


みなさん、こんにちは。長江商学院の石川です。

先日、土日を利用してクラスメイトと西安に行ってきました。北京からは飛行機で2時間ほどの距離。兵馬俑はTVで観すぎたせいか感動はありませんでしたが、羊の肉と地ビールが強烈に美味でした。

そろそろ出願の季節ですね。本校への進学を検討されている方がいたら、ぜひご連絡下さい。私自身も先輩を通じて、いろいろ情報収集した上で学校を決めました。ご質問いただければ、喜んで回答致します。

本日は冬のとある一日を切り取って北京でのMBAライフをご紹介します。

0730:起床
 寒くてベッドから出たくないが、私が先に洗面所を使わないとルームメイトとバッティングするのでしぶしぶ起きる。寮は学校が借り上げたマンション。寝室は個室。リビング・バス・トイレは共有でかなり広い。週一回ルームクリーニングのサービスあり。その際に、ベッドメイキング・ゴミ出し・掃除をやってもらえる。家賃の半額は学校の補助。WiFiあり。ただし遅い。

0810:部屋を出て地下鉄へ
 駅までは5分ほど。

0815~0840:地下鉄
 バトルです。いつか詳しく書きます。電車の中では英語または中国語の勉強。最近はTEDをよく聴いている。途中、乗換が一度。

0840~0900:朝食
 駅から学校までは5分ほど。途中、屋台でピータン豆腐が入ったお粥を朝食として買う。3元。おばちゃんと二言三言会話。授業が始まるまでの間に、朝食を取りながらメールチェック。クラスメイトは大抵ぎりぎりに教室入り。

0900~1215:午前クラス
 座席はあらかじめ指定されているが、3週に一回程度ローテーションで移動する。学生相互の交流を促進する目的か。途中15分ほどの休憩が入る。休み時間も教授大抵質問攻め。

1215~1400:昼休み
 クラスメイトとフードコートやレストランへ。学校が入っているビルがモールに隣接しているため、食事をとる場所には困らない。フードコートは常に混んでいるため、みんなで行っても、結局席はバラバラになることが多い。北京の中心部であるせいか、価格もけっこう高い。20元~40元ほど。なお、昼休みと言っても、2日に1回程度は企業説明会またはグループ課題のためのミーティングが入る。

1400~1715:午後クラス
 午前クラスと同様。

1715~1800:夕食
 昼食と同様。

1800~2000:中国語クラス
 週2回、学校提供の中国語クラスが無料で提供される(というか学費に含まれている)。クラスには漢字が読めない西洋人もいるので、スピーキングが中心。日本人である私はやや物足りない。

2000~2130:自習またはグループワーク
 学校、自室または近所のカフェでレポートやプレゼンの準備。5、6人のグループだが、学生によって私用が入ったり、私のように中国語クラスがあったりでなかなか全員揃わない。

2130~2200:トレーニング
 マンションの地下室にジムがあるので、トレーニング。小さなジムだが、利用者が少ないので快適に使える。

2200~2230:入浴
 寮にはちゃんとバスタブがあります。寒いのでしっかり入浴。

2230~0130:宿題
 グループワークとは別にほぼ毎日宿題が出る。平均して2、30ページほどのケースを毎日1本は読むことになる。レポート提出もあるので、教科書まで読み出すと寝る時間がなくなる。どこまでやるかは自分次第。就寝前に日本のニュースをチェック・メール整理。

という感じです。
なお、2日に1回は午前クラスのみ。その場合午後はリクルーティングイベントやクラブ活動が入ることが多いです。テスト前なら、大抵有志の勉強会が開かれます。

では、本日はこの辺で。



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2012年12月15日(土) 第5回中国トップMBA留学説明会 in 北京

2012-12-02 | その他
こんにちは、大内です。

今回は初めて北京で「中国トップMBA留学説明会」を開催することになりました。

主な対象者は北京在住の20、30代の若手・中堅の駐在員の方になると思います。ここ数年、元々駐在員として中国で勤務された後、中国MBAに入学・卒業された方が増加しております。現在中国で勤務中の方はそのような卒業生との交流や中国MBAトップ5校の情報を一度に取得できるまたとない機会ですので、ぜひご都合のつく方は奮ってご参加ください。

開催概要は以下の通りです。

<内容>
中国MBA校の日本人卒業生&在校生による以下プレゼンテーション(各約20-30分)
・MBAプログラムの概要説明
・留学を通して得た知識・経験・人脈
・卒業後のキャリアディベロプメント 等

<対象者>
中国ビジネスに従事している以下ビジネスパーソン及び人事担当者の方
・将来のビジネスパートナーと成り得る優秀な同世代の中国人や欧米等外国人仲間を得たい方
・中国ビジネスを理論的、体系的に学びたい方(中国事業戦略、マーケティング、投資・ファイナンス、人事組織管理など)
・英語と中国語をマスターし、トリリンガル人材として中国を基点に世界中で活躍したい方
・中国MBAを自社社員の育成機会として検討しておられる人事担当者 等

<開催概要>
日付:12月15日(土)
時間:13:30開場, 14:00開始 17:00終了
場所:長江商学院(東方広場東2座 20階 第7講義ホール)
行き方:最寄駅は地下鉄1号線・5号線の「東単駅」です。
参加費:無料
使用言語:日本語

【発表予定プログラム】
・清華大学経済管理学院(英語MBA)
・北京大学光華管理学院(英語MBA)
・長江商学院(英語MBA)
・中欧国際工商学院(英語MBA)
・中山大学嶺南(大学)学院(英語MBA)

【卒業生・在校生の在籍・出身企業】
三菱商事、テルモ、三井倉庫、野村総合研究所、リクルート、東京海上日動火災保険、オリックス、日興シティグループ証券、BNPパリバ証券、国土交通省等

主催者:チャイナMBAマネジメント協会
協賛者:長江商学院
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