木芙蓉

  成都の街を歩いていて、やたらと目に付いたのがこの花でした。木芙蓉というんだそうです。

  成都双流国際空港から成都市内に走る高速道路の両脇には、この木芙蓉の樹がずっと植えられていました。街中でも公園などにはかならず木芙蓉がありました。

  一株の樹に紅い花、白い花、紅と白が混ざった花が一緒に咲いているので不思議に思いました。聞いてみたら、この木芙蓉という花は、咲いたばかりのときは白く、徐々に紅になっていって、最終的には紅になるんだそうです。

  とてもきれいな花で、成都といえば、この木芙蓉の花がいちばん印象に残りました。日本にもあるのでしょうか?

  ところで、料理のメニューを見ると、「芙蓉」という名がついた料理がよくあります。料理での「芙蓉」とは、卵の白身のみを炒め料理に用いた、またはスープに用いたものを指します。一般にあっさりめの料理に用いることが普通なので、日本人の口によく合い、とても美味です。

  実際の木芙蓉の花を見て、なるほど、だから卵の白身のみを使った料理は「芙蓉」という名前がついているのか、と納得できました。
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