千秋楽恒例お遊び

  大阪公演の最終日、今回の『兵士の物語』日本公演千秋楽では、東京公演にはなかった「千秋楽恒例お遊びアドリブ」がたくさんあったそうです。

  ご覧になった「謎の関西人」さんがその様子を詳しく教えて下さいました。これがすごく面白くて、私も観たかった~!!!という気になりました。以下に「謎の関西人」さんからのおたよりを引用いたします。


  千秋楽公演では、まず最初にティムさんが高島屋の紙袋(それも妙にヨレヨレ)を持って現れたのが目を引きました。

  後で聞いたところでは、「最終日なので楽団員へのプレゼントを持っていた」そうなのですが、酔っ払い指揮者の雰囲気にハマっていたので演出のように見えました・・・。

  千秋楽の目玉になったのが、兵士と悪魔のトランプ勝負シーン。

  兵士が「10ペンス」と掛け金を告げるセリフを口にした途端、すかさずマシューが「それともマンゴージュースか?」と言うのと同時に、上着の下に隠し持っていたマンゴージュースを取り出して「どん!」とテーブルに置いたのでした。

  それを聞いたウィル、何てこったい、と天を仰ぐ。アダムは淡々と「マンゴージュースだ」。

  マシュー「お好きなように。だが気をつけるんだな。」(通常のセリフだがニュアンスは大違い!)

  そしてマシューが王女を呼びつけてグラスを用意させ、男たち3人で「カンパーイ(キャンパーイ)」 (← 本当にこう言った。そして本当に飲んだ。)

  その後は何事もなかったようにトランプ勝負の開始。

  他の方のブログにあった「ウィル・ケンプはマンゴージュースが嫌いらしい」という情報も加味して、このような内容だったと判断しましたが、あっけにとられて字幕をみることも忘れていたので聞き取りには自信がありません。

  もっとも、アドリブなら字幕が対応していたとも思えませんが。

  前日夜は、劇場すぐ隣のごくフツーに見える居酒屋で出演者・スタッフ一同が宴会?をしていたので、そのときにこのお遊びを思いついたのかも。

  前日夜公演でマシュー老婆がエキストラ(招待客ではなく近隣のダンススクール生らしい)の膝に顔をうずめて泣いていた芸達者ぶりをみると、お遊びもマシューの先導なのかしら?

  それにしても何故マンゴージュース・・・たまたま差し入れでもあったんだろうか・・・?

  あと、「50(ポンド?)!」のところでは、アダムとウィルが普段の3倍くらいの勢いでムキになって連呼し、笑いを誘っていました。

  その他、悪魔が床をドラム打ちしながら現れる場面、確か普段は「うおーっ」という声だったと思うのですが、千秋楽では「不気味な笑い声」でした。

  王女が兵士の投げキッスをキャッチして飲み込む場面、キャッチのタイミングが2テンポくらい遅くて、アダムが「ん?」みたいな反応をしていたようにみえました。その間ゼナイダさんは余裕たっぷりに微笑んでいたから、彼女のアドリブだったのかな?

  ちょうどカーテンコールの拍手が果てて客席が立ちあがりかけたとき、舞台袖裏から「イェイ!」だか「ウォウ!」だか、うまく表現できないけど「やったぜ!」的な掛け声が上がり(もちろんアダムたちでしょう)、ちゃんと客席にも聞こえて、温かな笑いが広がりました。

  カーテンコールの最後の最後の引き際、アダムが(彼だけが)客席にキスを投げてくれました♪

  彼の達成感と日本のファンに対する愛情が感じられてとてもうれしかったです。

  大阪の会場は楽屋口すぐに車がつけられる造りで、しかもファンはそこまで入れてもらえないのですが、出演者全員がわざわざファンが集まっているところまで歩いて出向いてきてくれました。

  アダムはもちろんのこと、みなさんいい人ばかりですね(特にマシューのサービス精神旺盛なこと!)。

  ティムさんも現れて、集まっているファンを楽しそうに自分の携帯で写真に撮っているのが可笑しかった・・・自分のブログのネタにでもされるのでしょうか??



  以上です。面白いでしょ!?特に「マンゴージュース」のシーンはぜひ見てみたかった!思うに、ハート、クーパー、ヤノウスキーがあらかじめ示し合わせて、ケンプをかついだのではないかしら?

  マンゴージュース、私は飲んだことがありません。よほどクセのある味がするのでしょうか。

  それにしても、「マンゴージュース」と淡々と言うアダム・クーパー・・・きっと超冷静な表情で言ったんだろうな。想像しただけで大爆笑です。なんというか、『モンティ・パイソン』を彷彿とさせる、超イギリス的ナンセンス・ギャグですね(笑)。

  「謎の関西人」さん、どうもありがとうございました~!!!
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