「眠れる森の美女」新キャスト

  NBSの公式サイト( こちらのページ )で、英国ロイヤル・バレエ日本公演「眠れる森の美女」の新しいキャストが発表されました。

  ふーむ、やっぱりローレン・カスバートソン(オーロラ姫)がきましたね~。ロイヤル・バレエの彼女に対する期待の高さが分かるというものです。それとも、彼女はすでにオーロラ姫を踊ったことがあるのでしょうか?

  そして、小林ひかる(「青い鳥」のパ・ド・ドゥ)の抜擢も注目すべきでしょう。ひょっとしたら、彼女はロンドンでもうフローリン王女を踊っているのかもしれませんが、日本ではたぶん初めてでしょう?日本でのいいお披露目になるといいですね。

  ロイヤル・バレエがこれほどローレン・カスバートソンに期待しているとなると、俄然、彼女の主役ぶりが観たくなってきました。そんなにすごい可能性を秘めたダンサーなのなら、ぜひこの目で確かめてみたいです。特に、「眠れる森の美女」は、そのダンサーの力量が如実に出る作品だと思います。

  でも、カスバートソンにチャンスが次々と与えられる理由の一つが、彼女がイギリス人だからということなのなら、これは皮肉なことですね。長い間、イギリス人の団員を冷遇してきた末に、ついにプリンシパル・ダンサーの中にイギリス人がいなくなったとたん、あわてて今度は才能のある(であろう)イギリス人団員を厚遇するのですから。

  ちょうどイギリス人団員が冷遇されていた時期にいあわせてしまった、アダム・クーパーの悲劇(←大げさか)をどうしても思い浮かべてしまいます。もっとも、クーパー君が「せいぜいロイヤル・オペラ・ハウスのカーペット程度の存在」(本人談)でなかったら、彼はマシュー・ボーンの「スワン・レイク」に出演していなかったかもしれないので、単純に「こうだったらよかった」とはいえないのですが。
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