復刻!仙台スランバー

まどろむ夢の中のひとこま・夢のような覚めてるような

大人とこども

2011-12-19 | スポーツ
モールの屋上に車を止めて
”りく”はいつものようにゼビオ
”母親”は贈り物やら買い物やら


”自分”は
「宝くじ買ってくるわ!」
そう言っての別れ際


「はぁ?”お父さん”!当たんないから!普通に!」
”りく”が喧嘩を売ってくる


「シュート打たなきゃゴールにならないだろ!
シュート打ってみな!もしかして入るかも知れないだろ?」

「はぁ?」

呆れた風な顔している





(当たるかも知れないジャン!去年だってここの売り場で調べてもらったら
思いがけず一万円当たってたし!)

当たり前に買わない限り当たらない宝くじ





暫く一人でモールの中をブラブラしながら
ゼビオに足を運ぶと”りく”がサッカーのアクセサリー売り場で思案中

「これ買ってくれる?」
(来るのを予想していたんだろうか?)

差し出したのはスネアテを留めるバンド
(意外に謙虚な”少年”)





帰ってこない”母親”にぶつぶつ言いながら
実業団の女子駅伝を車の中から”二人”で観戦

少し遅めのお昼のケンタッキーをほお張りながら



「そう言えば午後から”とくちゃん家”で遊ぶんじゃなかったの?」

「約束してる訳じゃないし!今日はもういいや!”大”と河原でサッカーするわ!」
そんな事を言いながらメールを打っている

返信が来る

「”大”は忙しいって!いいや一人でドリブルするわ!」







夕方
”りく”に付き添って河原でサッカー

最近の”りく”が磨き始めているのはフリーキック

その昔からサッカー少年の時代から蹴るのが苦手な”りく”

それがどんな風の吹き回しか
試合でもコーナーキックを積極的に放り込む
(精度も距離もイマイチだけど)




カラーコーンをゴールに見立てて蹴り込んでくる
アップでコロコロと転がしてくるボールを蹴ろうとして
空振り気味にボールの頭を蹴って
玉乗りして思いっきり後ろに吹っ飛ぶ
(帽子被ってて良かった!)

「”お父さん”!蹴らなくっていいから」
”りく”が遠くで声を掛ける


蹴るごとに勢いをますボールを果敢にセーブして
目測を誤ってまともに顔面で受ける
(メガネ壊れなくって良かった!)

「”お父さん”!手で取らなくっていいから!危ないから!」


無回転のボールが飛んでくる
カーブの利いたボールが襲ってくる
ほんの手前でバウンドするような低い弾道のボールが襲ってくる

「”お父さん”!当たんないでよ!怪我されたら嫌だから!」


ボールから逃げ惑い
そしてボールを拾いに行って
投げて返す


30分も付き合っていたらヘトヘトになっている
(逃げていただけ!)


「もう止めよ!
こんなもんだから!

帰ってレイソル戦見ようよ!」


大人とこども
そんな河原のサッカー

とてもじゃないけどネットの向こうに立てる訳は無い