暗い夜心の中に浮かぶ星の光願いを込めて遠くへ続く寒風吹く街は静寂に包まれ一人歩く足跡消えゆく過ぎ去る時紅葉散る秋の彩りに心寄せて夢描く未来満ちる希望枯れ葉舞う冷たい風に触れ遠くを見る昔の思い出胸に残り雨の日窓辺に静か心揺れ過ぎ去った日々優しい懐かしみ
朝の冷たい風が窓から差し込んでくる。寒さが身に染みわたり、冬の足跡が確実に近づいていることを感じる。まだ11月だというのに、夜になると氷点下の気温が広がり、昼間でも厚着が必要なほどだ。この寒さがもたらすのは、孤独感や寂しさの増幅だ。最近、仕事が忙しく、日々の生活に疲れが溜まっている。プロの小説家としての仕事は創造力を駆使するものであり、時折、その創作の中に自らが取り込まれていく感覚に襲われる。しかし、同時にそれは孤独でもある。キーボードと向き合いながら、時折耳に届くのは外の世界のざわめきだけだ。この孤独感は時折、深刻な悲観的な気分にもつながる。過去の成功と比較して、これからどうなるだろうかという不安が頭をよぎる。しかし、芯には強さがあり、挫折感に負けない強い信念が心の支えだ。そんな中、ゲイとしてのアイデンティティを胸に秘め、孤独感を紛らわすために友人と過ごす時間が愈々重要になってきた。最近はお気に入りのレコード屋兼カフェで友人たちとのひと時を楽しむことがある。音楽と共にするひとときが、心のバランスを取り戻す手助けになっている。そんな中、今月の頭には友人の日舞の発表会にも足を運んだ。彼の情熱と努力が感じられ、古き良き伝統が息づく舞台に触れることで、何か新しい気づきを得ることができた。こうした日常の中にちりばめられた小さな発見や感動が、生活に深みを与えてくれる。季節は秋から冬へと移り変わり、夏の余韻も遠くなりつつある。冷たい風が窓を叩く中、一年の瀬の訪れを感じる。年の瀬になると、何かを振り返り、新たな目標を抱くことが習慣となっている。ただ生きているだけで充分なのに、それでもなお、何かしらの成し遂げたい欲望が心の奥底に潜んでいる。
音の花夢描く場所笑顔と共喜び溢れ心の灯風の語り街の息吹感じ心解くカフェの歌声微笑みと共夜の静寂星がささやく手に触れて心の安らぎ満ちるこの刻秋の光紅葉舞い散る寂寥感心に寄り添う季節の抱擁街角の小さな奇跡出会いの歌心に残る温もりの言葉
