nachtmusik

♪andante...im tempo...rondo...adagio♫

アメリカにおける最初の世界的指揮者

2010-10-14 | Classical♪
20年前の今日10/14はアメリカにおける最初の世界的指揮者《レナード・バーンスタイン》(ユダヤ系アメリカ 1918-1990)が
亡くなった日です。レニーの愛称で親しまれるほど多くの人たちから尊敬され愛されました。

バーンスタインが現れるまでのクラシック音楽界の指揮者といえばヨーロッパ出身の人たちで占められるのが常で
有名なクラシック音楽作曲家を輩出していないアメリカ人指揮者が伝統を重んじるヨーロッパ楽団の指揮台に立つことは
ほとんどありませんでした。
特に大指揮者フルトヴェングラー亡きあと、帝王と呼ばれた《ヘルベルト・フォン・カラヤン》(オーストリア 1908-1989)が
ヨーロッパ楽団の頂点に君臨してからは尚の事でした。

そんな中、すい星の如く現れたのがバーンスタインでした。
そのデビュー・コンサートは鮮烈で急病の大指揮者《ブルーノ・ワルター》(ユダヤ系ドイツ 1876-1962)に替わって
この時若干25歳のバーンスタインが名門ニューヨーク・フィルハーモニーを指揮する代役に抜擢されたのです。
この神の思し召しともいうべき千載一遇のチャンスを見事にやり遂げ一夜にしてその名を轟かす事になります。
この時の演奏会の模様はCD『Leonard Bernstein's New York Philharmonic Debut』で聴くことができます。


November 14, 1943

1958年~1969年までの間はニューヨーク・フィルハーモニーの音楽監督に就任して数々の名演を残し、
音楽監督辞任後は活躍の場をヨーロッパへと移します。
公の場でアメリカ人指揮者が世界屈指の名門ウィーン・フィルハーモニーを指揮した事はその実力が
認められた証でもありました。
この頃のウィーン・フィルハーモニーを指揮したベートーヴェン、マーラーは映像も残されているのでその活躍と充実ぶりを
観ることができます。
また1979年10月にはあのカラヤン率いるベルリン・フィルハーモニーを客演する事にもなります。
曲目はバーンスタイン”十八番”のマーラー交響曲第9番...
この一期一会の演奏会は後世に語り継がれるほど有名で両者の火花散る競演が圧巻です。
この演奏会もCDで聴くことができます。

来週10/19には豪華60枚組CD BOX『バーンスタイン・シンフォニー・エディション』が発売されます。


また10月からはNHK教育テレビ毎週水曜22:25~22:55で4回シリーズ『こだわり人物伝』が放送されています。
バーンスタイン最後の愛弟子:佐渡 裕氏が語ります。

偉大な音楽家が生前遺した偉業は亡きあとも決して輝きを失うことがないことをバーンスタインは証明しています。

ちょうど季節も”芸術の秋”なので私はこの機会に今まで買い揃えたバーンスタインのCD, LD, DVDをあらためて楽しんでいます~

備考:以前、私がバーンスタインについて書いた記事です。
   2006/7/21
   2008/2/7


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