nachtmusik

♪andante...im tempo...rondo...adagio♫

4種類のゴールドベルク変奏曲

2008-05-31 | Classical♪
5月、4回シリーズでTV放送された『グレン・グールド~鍵盤のエクスタシー』を観て
あらためてグールドが好きになりました。

思い返せばクラシック音楽を聴き始めた頃、最初に聴き込んだクラシック・ピアニスト
がグールドでした。一番最初にグールドを聴いたため、普通=基準とされている演奏
スタイルを後に知ることになりました。
確かにグールドが弾くモーツァルト、ベートーヴェンは異質ではありますが、
それはそれで他のピアニストには思いもつかない演奏解釈ではないでしょうか...

そして言うまでもなくグールドが弾くバッハはグールドだけのオリジナル・バッハと
言っても過言ではありません。あんなに楽しそうに弾くバッハを後にも先にも観たこと
も聴いたこともないからです。
グールドのバッハはまるで楽譜の音符が楽しく踊っている気さえします。

そのグールドのバッハの中でも《ゴールドベルク変奏曲》は特別なものでした。
デビュー盤でもあり、そしてグールドの死後、最初に発売されたアルバムでもあるから
です。

芸術家を讃えるのに「孤高の境地」「孤高の天才」という言葉をよく耳にしますが、
この言葉にふさわしい生涯を送った芸術家(音楽家)は、そう多くいるものではありま
せん。もしいるとしたらグールドは間違いなくそのひとりではないでしょうか...


ゴールドベルク変奏曲(1955年録音/1955年発売/モノラル)
*記念すべきデビュー・アルバムにしてクラシック音楽における歴史的名盤



ゴールドベルク変奏曲(1955年録音/1968年発売/擬似ステレオ)
*1955年のモノラル録音に電気的ステレオ・ミックスを施したバージョン


ゴールドベルク変奏曲(1981年録音/1982年発売/ステレオ)
*50歳を目前にしたグールドが26年振りに再録音したメモリアル盤



ゴールドベルク変奏曲(2007年発売/ステレオ)
*グールド1955年の演奏をデータ化し、電子ピアノで自動演奏させた注目盤


《Glenn Gould=グレン・グールド》(カナダ 1932-1982)ピアニスト


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