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殺人者志願 |
岡嶋二人の殺し屋です。
辛抱が足りずに仕事が長続きをせず、でもお金が無くても買い物に糸目はつけない、そんな夫婦は当然に借金を抱えて首が回らなくなり、血の繋がらない遠縁の親戚を頼ります。
その親戚から交換条件として出された殺人依頼、ドキドキハラハラ、そこのけそこのけ素人な殺し屋が通る!
根は善人な夫婦の四苦八苦、見ているこちらが手に汗握ります。
その殺人計画はあまりに杜撰、警察を舐めすぎ、なんてのは野暮な指摘で、当事者の気持ちになって読むのが正しいのでしょう。
仕掛けは最後になるまで分かりませんでしたし、オチも然り、やや都合がよすぎた感もありましたが、これが作風ですのでこんなものではあります。
この夫婦のその後が気になりますが、それはまた別のお話です。
2016年12月6日 読破 ★★★☆☆(3点)