オリオン村

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砂漠

2017-12-31 00:04:06 | 読書録

砂漠

新潮社

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この手の作品は、伊坂幸太郎には珍しいかもしれません。
主人公、なのかはやや疑問ながらも仙台の大学一年生になった北村の視点で、同級生の鳥井、東堂、西嶋、南の五人の青春物語となっています。
その登場人物の名前から分かる、かどうかはさておき、麻雀をきっかけに仲良くなったってのは今の時代はどうなんだろう、なんて思いながら読み進めましたがミステリーとは違いますが先が気になるストーリー展開、ちょっとした伏線もきっちりと拾ってくれる伊坂ワールド、今回も楽しませてもらいました。

春、夏、秋、冬、そして春、5つの短編集のようになっていますが、個々にちょっとした時間的なトリックがあるのは読んでからのお楽しみです。
どこかカササギたちの四季、に似ていないこともない大学生の平凡な日常、しかし賭けボウリングだったり探偵ごっこだったり超能力詐欺だったり、自分の学生時代を思い起こせばまずあり得ないイベントにワクワクしてしまったのは憧れが理由なのか、いろいろとありながらも全員が前向きに生きているのが羨ましくもなります。
砂漠にも雪を降らせられるんですよ、と超ポジティブな西嶋には社会という砂漠に是非とも雪を降らせてもらいたいですし、西嶋と東堂、鳥井と南、そして北村と鳩麦さんのその後も気になる、気になる、そして理想と現実のギャップを語る「なんてことは、まるでない」、が最後の最後にひっくり返ったのが微妙、でも素敵、のはずだ。


2017年12月29日 読破 ★★★★☆(4点)



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