環境色彩デザインを考える人へ

長年の経験と実践の中から、色彩デザインに役立つ情報やアイデアを紹介して行きます。

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一歩前へ、そして外へ。

2012-01-06 22:52:35 | 日々のこと
2012年のスタートはいつにも増してヤル気に満ちています。この生き生きとした気持ちを忘れないよう、今月のうちに年間の計画あれこれを具体化すべく、あれこれアイデアを形にする作業(企画書として)が続いています。

【やる気の基】


今年は昨年自身が声をかけてもらったような、色彩や素材について多くの方と議論したり可能性を語りあったりするための“場”を積極的につくって行きたいと考えています。詳細が固まりましたらこのblogでも紹介させて頂きますので、どうぞ宜しくお願い致します。

新年の出来事を一つ。CLIMATは昨日が仕事始めだったのですが、HPを管理しているスタッフから一通のメールが転送されてきました。CLIMATのHPを見たという台湾の企業の方から、日本の色彩(の仕事)について興味があるので、訪日の際に是非話を伺いたいという内容でした。

不定期ですがアルバイトを募集することもありますので、日頃から学生の方からの連絡は多いのですが、近年は中国や台湾等海外の方から連絡を頂くことも増えつつあります。昨年講義を担当した武蔵野美術大でも中国や韓国からの留学生は年々増えていますし、特にCLIMATのように『色彩学・色彩調和の論理に基づき、地域のリサーチ等から色彩のあり方を構築する環境色彩デザイン』はまだ歴史の浅い分野ですので、その方法論を育ててきた日本から学びたいという方も多くいらっしゃるのではないかと思います。

実際、2008年と2009年に韓国の学生を対象としたワークショップの講師を担当したことがあり、そこでは浅草や東京ミッドタウン周辺を対象とした即日色彩設計を行ったのですが、緻密なリサーチや状況・条件の分析に時間をかける環境色彩デザインのプロセスに驚きを感じつつも、皆さん楽しみながら取り組んでいた様子が記憶に残っています。

また2006年よりいくつか中国の城市色彩計画(日本でいうところの色彩基準・ガイドライン)の策定に係わっていますが、建築や都市の近代化に伴い急速にそれまでの街並みが変化して行く様子は日本以上に急速で待ったが効きません。私たちのような小さな会社がそのスピードをコントロールすることなどとても出来ませんが、地域に存在するあるいは存在した“色彩の作法”のようなものを読み解き、新しく創造するものに展開しまちをつないでいくという方法論を『伝える』ことは出来ると思っています。

いずれも日本の景観法策定までの動きを踏まえながら、景観とデザインのバランスをどのように取りながら地域ごとの景色を育てていくか、という考え方が基本となっています。

一方、私自身はこれまで20年と少しの経験でようやく『まず間違いにはならない(景観を阻害するような要素にはなり得ない)範囲』を薦めることが出来るようになりましたが、それも絶対にそうか、と言われるとやはり常に異なる可能性とも対峙し続けなければならないとも思っています。結局のところ、そうした思考の往復の中からしかより良く、あるいは積極的に色を使っていくということの可能性は見出すことが出来ないのでは、と最近は考えるようになりました。

態度を曖昧にして留保しようという訳ではなく、それが周辺に影響を受けざるを得ないという、私たちが日夜係わっている色彩・視覚作用のどうしようもない性質なのです。私たちがお伝えしていることは全てそうした経験から学んだことが基本となっていますが、経験を積めば積むほどその内容を進化させなければなりませんし、凝り固まらせること無く出来る限り柔軟でわかりやすいものでありたいと考えています。

2012年、これまでと同じように環境色彩デザインの方法論の拡張と共有を目指しながら、より視野を広げてまちの色の役割や効果、新たな可能性について考えて行きたいと思います。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。
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