驚いた。
昨日、掃除のおばちゃんに思いっきり、正面きって嘘をつかれた。
会社のトイレには、「トイレの便座蓋を閉めよう」というエコ標語がぺたぺたと貼られている。
でも、おばちゃんにとっては、、その紙はただの紙で、どこふく風だった。
便座蓋を閉めて欲しいと、以前にも2度ほど、「お願い」したことがある。
冬の時期、カバーのない便座は、蓋が上がっていると、とても冷たいからだ。
お願いした当初は、「あぁ、すぐ忘れてしまって、ごめんなさい」と、かなり恐縮してした。
ところが、その後も時々、上がったままの状態であることが幾度かあった。
何度も言えないから、とずっと言わずにいたが、堪りかねて指摘した2度目の時は、「私じゃない」と言い出した。
私は、ここのトイレを使っていないと。
ふむ。
では、誰なのか…他には見当たらない。
理由は、彼女が派遣されてきてから、度々起きているということ。
そして、決定的なのは、彼女がいる時間帯の現象であるということだ。
でも、確かにその場を見たわけではないから、そう言われると、『(疑って)ごめんなさい』と素直に謝った。
しかし、昨日。
とうとう、見てしまった。
私がお弁当箱を洗っているとその横を通り、トイレに入っていった。
なぜ、それを気にしたかというと、私自身が入ろうと思っていた所だったからだ。
先に入っておけばよかったかなと思った。
彼女は、ここ(会社)ではトイレに入らないと言っていたから、タオルでも替えるのだろう。
と思っていたら、個室のドアが「バタン」という激しい音をたてて閉まった。
そして、しばらくすると、ぐぅわぁ~っという流水音も流れた。
なんじゃい。
使っているんじゃないですか。
そりゃ、そうよね。
使うわよね。
いや、使っても全然、構わない。
何の問題もない。
そんなことは、どうでもいいです。
やがて、トイレから出て、お弁当箱を拭いている私の横を再び通って行った。
その後、トイレに入った私は、唖然。
やっぱり、蓋は上がったままだった。
ああん。。。
でも、今は、夏だから、まあいいか、と思った。
しかし、考えてみたら、これは習慣つけないと、直らないと思い、敢えて、また、お願いすることにした。
「あの、また便座の蓋が上がっ。。。」
言い終わらないうちに、被せるように、
「私は今日ここに来て、まだ、一度もトイレには入ってないの」
少し憤慨したようなその一言に、思わず怯んだ。
それでも、勇気を出して、
「えっ?さっき入りましたよね」
「いいえ、入ってないわよ」
えーーーーーーーっ
なんで嘘つくの?
一瞬、マジで、入ったことを忘れてしまっているのかと思った。
以前、「私は頭がおかしいの」と自ら言っていたから。
でも、見ていたことを指摘すると、今度は一転して、認めた。
しかも、あの自信満々の強気の姿勢から、おろおろと狼狽した姿で。
あまりの、変わり身の早さに、またしても唖然。
さらに、「怖い、怖い」と言い出す。
なんですって?
これは、それ以上、何も言われないようにするための脅し?
何か、「お願い」あるいは「注意」をすると、途端に、「ここの女に人は怖い」と言い出す。
何か言われることが、嫌なのだろう。
勿論、怒ってもいないし、普通のただの「お願い」「注意」の類に過ぎない言葉に対し、大抵そう返してくる。
ひどいわ。
それはないでしょ。
こちらが、「いじめ」でもしてるようなこと、言わないで欲しいわ。
ぐっすん。
怖いのは、こっちだよー。
あ、もういいから、そんなに気にしないで。
ただのお願いで、怒ってるわけじゃないの。。。
って、なんだか、変じゃない?
なんで、私はこんなことをいちいち言って、いちいち傷ついてるの?
そりゃあね、言いたくないわよ、私だって。
はあー。
疲れるよー。
誰か、なんとかしてちょうだい。。。