RedBullには前回のトルク特性問題が片付いたと思ったら今度は車高調整装置に関する注意が出てきました。まぁ、<カナダで指摘は受けてるし、その後使ってないからね>ってことでおとがめなし、になりましたが中継ではFIAによってノーズサイドに貼られた封印がアップになってましたね。
ということでレースに入ります。VETがレース後半にとんでもないタイムを出してくれたおかげで中盤の団子状態が見づらくなってしょうが無いんですが、KOBは良いところに顔出ししてますから我慢して下さい。
ていうか、今回のハンガリーGPは前回にもましてレベルの高い頭脳戦で、川井さんは<全部話すには時間がたりない!>、と叫んでいたことを考えて、フジテレビさんには<F1 GP News・夏のハンガリー大特集>を是非お願いしたいです。
スタート直後からHAMの独走が始まってRAIがちょろちょろとトップタイムで追いかけてますが、既にこの段階で最初のビットイン時のセーフティタイム確保と<崖>の駆け引きが始まってます。
現在のF1ではタイヤが<崖>を迎える前にアンダーカットして後続のライバルより先にタイヤ交換するのが基本。トラックへ戻ったときに自分がどこにいるのか、ライバルがタイヤ交換を終えた時に自分はライバルの前にでることがターゲットになります。手がかりはピットレーンの通過時間とタイヤ交換に必要な時間を足した18秒。ならば、GAPグラフで自分の18秒後方の空間を確認すればokです。
実際の例で見ます。18周目から21周目に駆けてHAMとGROがタイヤ交換していますが、このシークエンスはトラックに戻ったときに前に誰もいない、いたとしてもすぐに各自の都合でタイヤ交換するので消えることを前提に行動していることが見て取れます。勝負は1位をキープしつつタイヤ交換前よりもGAPを築いたHAMの勝ちです。
同様の展開は39周目から47周目にもあって、ここではHAMとGRO、どっちがALOの前に出るかの勝負でしたが結果はHAMの勝ち。
どうやら、GAPが平行移動する場合は頭脳戦、と考えて良いようですが、他にもこんなごっつい勝負があったなんて、全部聞きたいよぉ!
ということでF1は3週間の夏休みです。この期間に日本に還ってきている浜島さんのお話を楽しみにしつつ、今回はここまで。
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