2010年のシーズンでF1へのタイヤ供給契約を満了したBSの浜島さんが本を出した、と聞けば、F1 LOVERを自認するClearとしては速攻で買って読むしかありません!、ということで読後感層です。
浜島さんが本を出した、と最初に聞いたときはハードカバーで出したのかな、と思いましたが時代の流れでしょうか、新書版でのリリースです。本の中身はF1 GP News、クロストーク等で紹介されていたエピソードが前半、中盤は2010年と2011年のラップタイムを比較してのレース分析、後半は可夢偉と可夢偉に続くF1パイロット候補生、F1ファンへむけてのメッセージで構成されています。
前半部分のエピソードの紹介は読んでのお楽しみ、として注目したいのは中盤のラップタイム解析です。普段、私たちが耳にしている川井さんに代表される解説はレース全体を俯瞰で見たもので、アンダーカット、タイヤ選択が次のスティント、レース結果にどういう影響を与えたのか、という文法で語られています。この視点をタイヤを中心において見みると何が見えてくるのか、ひいては、浜島さんはタイヤからF1をどう見ていたのか、をおぼろげながら伺い知ることができて、とても興味深いです。
レース関係の本はともすれば横文字と細かい数字が並んじゃって小難しくなりがちなんですが、本書は浜島流の簡単な説明で安心して読み進めることが出来ます。だからといって初心者向けかと言えば層でもなく、事情を知っている人向けにくすっと笑える所や、手厳しい提言もあって、F1に興味があるけど何から入ればいいかわからないなぁ、と困っている人、そろそろF1の仕組みを知りたいなぁと思っている方にお奨めできる良書です。
秋の夜長にはもったいないので、夏休みの間に是非一読を!
F1 戦略の方程式 世界を制したブリヂストンのF1タイヤ (角川oneテーマ21) 価格:¥ 760(税込) 発売日:2011-07-09 |
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