2011年に地上波がデジタル放送に移行し、F1中継が全戦フルHD放送になり、今が旬のハイビジョンですが、映像の世界には4K2K、そしてラスボス・ハーパーハイビジョンが出番待ちしています。
そのスーパーハイビジョンの映像をNHK技研が公開してくれる、というので行ってきました、観てきましたレポート、ごめんなさい写真無いよ、ですw
技研公開では、スーパーハイビジョン以外にもリアルタイムでの音声、手話の翻訳、映像加工などの放送の未来に関する研究成果の発表がありますが、細かい所は麻倉さんのレポートを見て戴くことにして、いきなりメインディッシュの<スペースシャトル最後の打ち上げ>に入ります。
上映会場はNHK技研の講堂ですが、普通の映画館に近い広さがありました。スクリーンのサイズは聞き忘れたんですが、劇場に近いサイズでした。
上映した作品は、スペースシャトルの最後のミッションがおこなわれた際に、アトランティスの整備、打ち上げをスーパーハイビジョンで撮影したダイジェストです。
組み立て塔内部に納められたアトランティスがフックで吊されて黒い耐熱タイルに覆われたボディがあらわになると、一面に貼られた耐熱タイルのラインがくっきりと浮かび上がってスーパーハイビジョンの解像力を見せつけてくれます。しかも遠目には白くみえるところもよく見ると灰色っぽくみえるなど、階調表現もハイビジョンとは違う細かさを持つことも確認できます。
圧巻なのはやはり、打ち上げシーン。ロケットエンジンのスタートで白煙が上がり、少し間があって轟音が響き渡ってからシャトルが浮上、その直後に轟音は最高潮に達します。このシーンをアシストするのは周囲に設置している22個のスピーカーが作り出す立体音響。いい画にはいい音が付いてないといけないんだ、と再確認するまもなく、ひたすら圧倒された10分間でした。
さて、気になるのは実用化の時期。一般家庭にはスーパーハイビジョンよりは4K2Kの方が効果がありそうですが、以下では、あえてスーパーハイビジョンをテーマにして話を進めます。
今回の技研公開では、表示装置では先に紹介した劇場サイズのプロジェクタと145インチプラズマディスプレイの試作品、放送の可能性では実際に地上波でスーパーハイビジョンを放映した画像をリアルタイムで表示する展示(世界初らしい、ですw)、録画手段ではホログラム記録に関する展示があり、外堀は埋まりつつあるが庶民の手に届くにはあと10年かかるなぁ、という感触を持ちました。
何にしてもスーパーハイビジョンの映像は一見の価値がありますんで、機会がありましたら是非ご覧になって下さい。受信料の元はとれますよ!