たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?
今日はワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」前奏曲です。
この曲はワーグナーの楽劇「トリスタンとイゾルデ」の第1幕への前奏曲と正式に言うとかなり長いタイトルになってしまうので、上では省略しました。
ワーグナーの作曲した楽劇の序曲とか前奏曲と言うと、個人的には迫力のある金管楽器が壮大なスケールで鳴り響く、というイメージがあったんですが、この曲に関しては弦楽器が大活躍しています。
やわらかい弦楽器とおおらかな金管楽器が絶妙なハーモニーを奏でる名曲です。いつものワーグナーのような派手さはそれほどありませんが、少し抑え気味ながらも、やっぱり壮大なスケールにはワーグナーの貫禄でしょうか?
さて、楽劇なのでストーリーは…、主人公トリスタンはスウェーデン国王マルケの甥ですが国王の使者として、国王の妃として迎えるためのイゾルデを迎えに行きます。
ところが、スウェーデンにイゾルデを連れて帰る途中トリスタンとイゾルデは愛し合うようになってしまいます。
国内に帰っても愛し合う二人ですが、そんな関係が長く続くはずもなく国王と家来たちに二人が待ち合わせをしているところを見られてしまいます。家来はトリスタンに剣を抜いて切りかかります。トリスタンはなんとかその場から逃げ出しますが、重症を負ってしまいます。イゾルデはトリスタンの後を追って逢いに行きますがトリスタンはイゾルデの腕の中で絶命します。
イゾルデが居なくなると、国王は二人の仲を許す使者を送りイゾルデの後を負わせますが、使者がたどりついた頃には既にイゾルデもトリスタンの後を追っていたのでした。
・・・という悲しい物語のようです。
ひっそりとしたチェロの静かな響きから、しなだれかかるようなオーボエが
虚しく響き渡ります。
弦楽器がつづき、ホルンが響くと少し曲に厚みが加わります。
その後も弦楽器を中心にさわやかで、それでいてどこか温かみを感じるゆったりと
したフレーズが続きます。
オーボエと弦楽器そしてクラリネット等がお互いに呼び合うようなフレーズは
トリスタンとイゾルデなんでしょうか?
やがてホルンの音色が次第に大きくなり、弦楽器もそれにつられる様にして徐々に
そのうねりが大きくなっていきます。
気が付けばトランペットやティンパニのドラムロールが曲を盛上げて大きく変化を
魅せています。
しかし、その後はまるで全てを出し切ったような脱力感のある曲調に変わります。
すべての力を振り絞った後のような曲調には、脱力感と共にどこかスッキリした
曲調にも聴こえてきます。
フルートがさわやかに歌いハープが軽やかに曲を彩ると、
まるで眠りにでも着いてしまったかのように静かに曲を終わります。
ワーグナーの作品としては比較的控え目な感じのする曲ですが、さわやかで音無しめの感じの中にもワーグナーの熱い感情がギュッと込められている曲のようにも聴こえます。
CDではもちろん楽劇の全曲の中にも入っていますが、「ワーグナー管弦楽集」みたいなワーグナーの序曲集のようなCDにも入っている場合も多いと思います。
≪オススメCD≫
ワーグナーの魅力をたっぷりお楽しみください。
【コレってどんな曲】
喜:☆★★★★
怒:☆☆★★★
哀:☆☆☆☆★
楽:☆★★★★
≪おすすめシチュエーション≫
いつでも落ち着いてゆっくりと聴ける曲です。
「くつろぐ」ブログランキング⇔こちらもよろしく
今日はワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」前奏曲です。
この曲はワーグナーの楽劇「トリスタンとイゾルデ」の第1幕への前奏曲と正式に言うとかなり長いタイトルになってしまうので、上では省略しました。
ワーグナーの作曲した楽劇の序曲とか前奏曲と言うと、個人的には迫力のある金管楽器が壮大なスケールで鳴り響く、というイメージがあったんですが、この曲に関しては弦楽器が大活躍しています。
やわらかい弦楽器とおおらかな金管楽器が絶妙なハーモニーを奏でる名曲です。いつものワーグナーのような派手さはそれほどありませんが、少し抑え気味ながらも、やっぱり壮大なスケールにはワーグナーの貫禄でしょうか?
さて、楽劇なのでストーリーは…、主人公トリスタンはスウェーデン国王マルケの甥ですが国王の使者として、国王の妃として迎えるためのイゾルデを迎えに行きます。
ところが、スウェーデンにイゾルデを連れて帰る途中トリスタンとイゾルデは愛し合うようになってしまいます。
国内に帰っても愛し合う二人ですが、そんな関係が長く続くはずもなく国王と家来たちに二人が待ち合わせをしているところを見られてしまいます。家来はトリスタンに剣を抜いて切りかかります。トリスタンはなんとかその場から逃げ出しますが、重症を負ってしまいます。イゾルデはトリスタンの後を追って逢いに行きますがトリスタンはイゾルデの腕の中で絶命します。
イゾルデが居なくなると、国王は二人の仲を許す使者を送りイゾルデの後を負わせますが、使者がたどりついた頃には既にイゾルデもトリスタンの後を追っていたのでした。
・・・という悲しい物語のようです。
ひっそりとしたチェロの静かな響きから、しなだれかかるようなオーボエが
虚しく響き渡ります。
弦楽器がつづき、ホルンが響くと少し曲に厚みが加わります。
その後も弦楽器を中心にさわやかで、それでいてどこか温かみを感じるゆったりと
したフレーズが続きます。
オーボエと弦楽器そしてクラリネット等がお互いに呼び合うようなフレーズは
トリスタンとイゾルデなんでしょうか?
やがてホルンの音色が次第に大きくなり、弦楽器もそれにつられる様にして徐々に
そのうねりが大きくなっていきます。
気が付けばトランペットやティンパニのドラムロールが曲を盛上げて大きく変化を
魅せています。
しかし、その後はまるで全てを出し切ったような脱力感のある曲調に変わります。
すべての力を振り絞った後のような曲調には、脱力感と共にどこかスッキリした
曲調にも聴こえてきます。
フルートがさわやかに歌いハープが軽やかに曲を彩ると、
まるで眠りにでも着いてしまったかのように静かに曲を終わります。
ワーグナーの作品としては比較的控え目な感じのする曲ですが、さわやかで音無しめの感じの中にもワーグナーの熱い感情がギュッと込められている曲のようにも聴こえます。
CDではもちろん楽劇の全曲の中にも入っていますが、「ワーグナー管弦楽集」みたいなワーグナーの序曲集のようなCDにも入っている場合も多いと思います。
≪オススメCD≫
ワーグナーの魅力をたっぷりお楽しみください。
ワーグナー:序曲・前奏曲集オムニバス(クラシック), ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団, ベーム(カール), ワーグナー, ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団, クーベリック(ラファエル)ユニバーサルクラシックこのアイテムの詳細を見る |
【コレってどんな曲】
喜:☆★★★★
怒:☆☆★★★
哀:☆☆☆☆★
楽:☆★★★★
≪おすすめシチュエーション≫
いつでも落ち着いてゆっくりと聴ける曲です。
「くつろぐ」ブログランキング⇔こちらもよろしく
エントリーされているアルバム持っています。2枚組でお買い得品ですね。演奏家も充実しています。
180度方向回転していますが、併録されている「ワルキューレの騎行」は解説書には書かれてないが、たぶん、劇版のものを使ったのではないかと思います。既存のものと違い、歌の掛け声が入っていますし、演奏時間が6分と長い。
音質もいいし、極めつけの作品集ですね。
ゆったりした曲から、迫力のある曲までたっぷり入ってますからボリュームもありますよね。
ワルキューレの掛け声も迫力がありますよね。