初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

ピアノソナタ第12番 (モツーァルト作曲)

2007年08月22日 | モーツァルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はモーツァルト:ピアノソナタ第12番です。

モーツァルトに関しては、ピアノソナタでもタイトルのついた曲が、たくさんありますが、もちろんモーツァルトの曲もタイトルがついていなくても、明るく楽しい曲はたくさんあります。

この曲もタイトルは特についていませんが、明るくおちついた曲調はモーツァルトらしく、朗らかなフレーズが続きます。


 第1楽章:おだやかなピアノが軽やかに響いていきます。
 やわらかな序奏(イントロ)が終わると、力強いフレーズが曲を引き締めます。
 その後も、おだやかなフレーズに低音がキリッとアクセントを効かせながら、
 お互いのバランスを保ちつつ進めていきます。
 ゆるやかに聴かせながらも、何度も崩れそうになりますが、すぐに元の調子に
 戻っていきます。
 何度も似たようなフレーズが続きますが、毎回どこか少し違ったニュアンスを
 聴かせてくれます。
 可愛らしく聴こえたり、やわらかく聴こえたり、間に入る少し暗めのフレーズ
 もちょうど良いアクセントになっていて、最後まで飽きずに聴いていられます。

 第2楽章:やさしく、あたたかいゆったりとしたメロディが、ふわっと
 やわらかく響きます。
 聴いていると、いつの間にか少し切ない雰囲気になってしまいますが、
 それでも、ゆっくりと流れる時間にそのまま身をまかせていると、
 わずらわしい事も忘れて、ピアノの響きの中にいつまでも居たくなるような
 なごやかな響きがずっとつづいていくような、そんな気分になって
 しまいます。
 シンプルなフレーズが短い時間をゆったりと感じさせてくれます。

 第3楽章:少し勢いをつけたピアノが、転がり出すように音を響かせていきます。
 止まりそうになったかと、思うとポーンと高く弾む音はとても軽快に聴こえます。
 勢いはあるものの、決して速すぎず、かと言って遅くも無い、
 程よい速さで軽快なリズムとメロディを聴かせてくれます。
 マイペースなメロディは少しずつ変化を付けながら聴かせていきます。
 後半に行くに従って低音が効果的に入ってくると、少しずつ元気になっていって
 いるような気がします。
 少しだけ、切ないような表情も見せながら、高音のメロディが明るく朗らかに
 転がるように聴かせると、最後はしっとりと終わります。


久々にモーツァルトのピアノを聴いた気がしますが、いつ聴いてもマイペースで明るく軽やかに聴かせてくれるモーツァルトは、落ち着いた気分にさせてくれると思います。
暑い日がまだまだ続くようですから、こういう軽やかな曲を聴くと、少しは暑くてうっとおしい日も、気分転換になるかもしれないですね。

≪オススメCD≫
クラウディオ・アラウのゆったりとした演奏でどうぞ。
モーツァルト:Pソナタ第11番
アラウ(クラウディオ),モーツァルト
ユニバーサルクラシック

このアイテムの詳細を見る


【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★
怒:☆★★★★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆☆☆★

≪おすすめシチュエーション≫
明るく軽やかなピアノは、ゆっくりと聴きたいですね。


音楽ブログランキング
   
「くつろぐ」ブログランキング⇔こちらもよろしく