「ウィークエンド・ブルース」 （２００７年２２本目）

１年に何度自分の好きな映画に出会えるのでしょう。
よく友人に「今年の１番オススメの映画は何？」と聞かれる。
人に薦めれる映画なんてなかなか思いつかない。
だって好みは人それぞれ違う。僕も人に薦められて映画を見るのは好きではない。
変に構えたり、期待したりしてしまうから・・・。

この日（2/24）ＴＳＵＴＡＹＡで見つけた映画は
「WEEKEND BLUES　ウィークエンド・ブルース」
☆☆☆☆★
監督：内田けんじ
出演：中桐孝、熊沢麻衣子、横田大吾、内田けんじ

<ストーリー＞
恋人のさっちゃんと別れ、寂しい週末を過ごす山本。とある金曜日、親友の健二の
パチンコ仲間からもらった謎の薬を彼に勧められる。酒の飲めない山本に少しでも
辛い気持ちをやわらげる救いとなればと・・・。その薬を３粒飲み込んだ山本は健二
の彼女と一緒に帰宅してる途中で氣を失ってしまう。目が覚めると千葉の見知らぬ
路上に倒れていた。そして何故かポケットには１０万円が入っていた。
わけがわからず自宅に帰り、健二に相談する山本。健二と話すうちに今日が日曜日
であることを聞かされる。丸１日の記憶が全くなく、その謎を解くべく奮闘する・・・

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「運命じゃない人」で数多くの賞を受賞し、海外でも高く評価された内田けんじ
監督のデビュー作。というかデビュー前の作品。友人３人と自分の４人の出演者。
そして友人宅で週末に撮影。もちろん低予算のホームビデオ感覚。
この作品は「ぴあフィルムフェスティバル（ＰＦＦアワード）2002」にて
企画賞（TBS）とブリリアント賞（日活）をダブル受賞したのです。
第14回ＰＦＦスカラシップの権利を獲得して作ったのが「運命じゃない人」ってわけ！

「WEEKEND BLUES」で既に内田けんじの才能は開花していた。この映画を発展させて
お金を少しかけて作りなおしたのが「運命じゃない人」なんでしょう。もちろん
「WEEKEND BLUES」はお金がかかっていず、機材も自前の物なので映像的には微妙
かも知れませんが、そのストーリーと演出は天才的。「運命じゃない人」を見て
おもろいと思った人は是非是非見て欲しい作品です。
ってか個人的に趣味の延長で獲ったであろう作品が後にDVD化されて販売され、
TSUTAYAでレンタルされるなんて思いも寄らなかっただろうね。

失われた土曜日に何があったのか？薬のせい？？それとも・・・徐々に判明する山本
の記憶にのめり込めずにはいられません。「運命じゃない人」もこの映画も見て
ない人には「WEEKEND BLUES」→「運命じゃない人」の順で見ることをオススメ
します！！