市の星月夜日記

織江市の短歌、エッセイ

指組めば他界も恋ふる祈りより青き蕊もつはなびらのなか

2008-06-23 17:00:03 | Weblog



 夕べに。





















 
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水明けに透(とほ)るいちりん立ち濡れて夏の夢かげ思慕つのらせり

2008-06-23 08:23:30 | Weblog


 銀鼠いろの空。


 もうじき7月。


 夏の百合の季節。これも紫陽花ほどはなやかではないけれど、ふと気がつくと、あちこちに、ぽかっと咲いている。


 風に揺れるから、「ゆり」という名前がついたそう。


 ゆらゆらと揺れる姿が、ほかの草花にましてきわだってきれいに見えた、ということだろうか。

 
 












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離れゐて海はささやく雨音を含める月の睫毛おろさむ

2008-06-22 18:37:35 | Weblog



 海に降る雨。

 それだけのことなのに、不思議。

 それもメリーベルの台詞だった。単純なことがふしぎ。



 



 さかもと未明さん、ブログにわたしのことを書いてくださった。

 多忙なスケジュールなのに……。たくさんの言葉。


 さっき訪問して一読、あまりに過分な賛辞、とまどう。


 いろいろと至らないこと、自分がいちばんよく知っている。


 「雪の会」では、わたしの宮沢賢治への想いだけが演出かもしれない。


 青い幻想。


 ストーリイがあるようでないような。


 この作品にゆたかに溢れるゆらめく光を、声で表現できるかどうかと。


 いっときの夢ものがたり。



 ありがとう、未明さん。あなたといつかコラボレーションしたいです。








 



 
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水星に生(あ)れなば我も尾を持ちて美(うま)し雨呼ぶ異形ならむか

2008-06-22 14:36:15 | Weblog


 歌誌『玲瓏』70号がとどいた。


 


 早朝のミサのあと、そのまま職場のミーティングへ。

 
 教会を出たときには陽射しがほのめいていたのに、会議中からほぼ土砂降り。


 レインコートの準備もなく、なんとか傘だけでしのぐ。


 このごろ自分の歌について、また迷い始めたみたい。


 言葉の技巧を凝らして、現実ではない言語空間に遊ぶ。

 
 それはたのしい「遊び」「タマフリ」だったし、今も。


 そのいっぽうで、主情をくきやかに詠いとる抒情表現でもありたいと願う。


 歌誌掲載の自作をもういちど眺めて、おもうこといろいろ。


 無理しているかも。




 心はさまざまに揺れて、歌に対する姿勢も視線も、今はまた違った景色のなか。




 お名前をあげていいものかどうか迷うけれど……、


 『玲瓏』の誌面のなかでしか存じ上げない、梶尾操さんという方の作品にひかれる。歌、というよりきっちり彫り上げられた「作品」という印象。

 女性だろうか、男性だろうか。どんな方だろう?


 才気と抒情。古典和歌の巧緻な技巧……。


 




 


 




 


 


 


 






 
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たまはりし裸身は恥ぢず天翔(あまが)ける海は響(とよ)みて歌ひやまねば

2008-06-22 00:01:07 | Weblog

 生かされている、という想いに。


 花々は素のままできれいだ。海も、空も。


 装わない原野の花……聖書のなかで、好きな言葉の一つ。



 サモトラケのニケと。







 
 
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薄汗の水彩まつはる石鹸にすべらす宵の夢や罪とが

2008-06-21 17:46:12 | Weblog


 いとせめて恋しきときはぬばたまの夜の衣をかへしてぞ着る。


                               小野小町から






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頬そよがす風とはなびら明るくて沙羅には天より想ひびと降る

2008-06-21 14:26:41 | Weblog


 帰り道、沙羅を発見。


 思わずみとれた。


 そのきよらげな、すがた。


 はなびらの薄さ、繊細が、この蒸し暑さを忘れさせてくれる。



 和泉式部の歌を思い出した。

  
  つくづくと空ぞ見らるる想ふひと天降り来むものならなくに


 たぶん、こんな歌だったと想う。


 










  
   
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手にとれば朝は短編雨のなかひらいて歌うPenny Lane

2008-06-21 08:27:50 | Weblog
 雨。


 今日の最初のページに。


















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すっぴんの貌ひとつふんわり肩抜けて驟雨に泳ぐろくろ首かな

2008-06-20 19:25:37 | Weblog


 じっとりと大気が重い。


 雨霧が海からじわじわと、まるで生き物のようにしろく這いのぼる夕暮れ。


 霧の中でぱらぱら雨が降り始め……


 湯上りのころにはベランダに飛沫をあげて大雨。


 こわばった背中にシャワーをたたきつけ。

 
 首筋から肩にかけて、軽くなった気がした。  



 ふわっと疲れが抜ける。





 雨音。すこしおだやかになる。


 どこかで水鶏の声が聞こえる。


 


 
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わたしだけの体温湛へくちびるも触れぬ花々また雨が降る

2008-06-20 16:03:11 | Weblog


 梅雨空。


 なんとか雨の前にきりあげられた。


 ぱらっと数滴、ひんやり。




 下野(しもつけ)の花。


 この季節がさかり。


 紫陽花に圧されてめだたないけれど、これも昔からある花のゆかしさ。










 


 


 
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アルファポリス