市の星月夜日記

織江市の短歌、エッセイ

素のままの膝がしらまるく抱え込み頬寄せる君は野原のたまご

2012-01-15 13:27:56 | Weblog



  やすたけまりさんから、歌集をお送りいただいた。


 『ミドリツキノワ』という、きみどりの小熊のぬいぐるみが、空をみつめるつぶらなまなざしで、こちらを見上げているような装丁も可愛く、手にとった一瞬、童話集かと思った。


 このかたも、未来短歌会の歌人で、第52回短歌研究新人賞受賞、というまぶしい履歴。

 先日の新年会で、たしか受付応対つとめたと思うけれど、会話するひまなども、その日はなく。


 ていねいな献辞で、わたしなどにまで、とよろこびながらも、驚いてしまう。


 ブログもお書きです。「すぎな野原をあるいてゆけば」



 いくつか作品を掲載させていただきます。


   

   おひるだよ よばれて立ち上がったからバケツの国は消えてしまった

   なつかしい野原はみんなとおくからきたものでできていました

   正夢のワクチンとしてムーミンのおなかいっぱい分のまつ葉を




 やわらかくて、やさしくていいな、と思う。

 笹井宏之さんの味わいとは、またちがう。

 短歌……短い一行詩のなかで、たちのぼる、察せられる、うたびとの個性の心地よさ。




 それから……今日の歌は、やすたけさんの作品から、インスパイア



 








 



 

 


 


 
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2 コメント

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こんにちは (すぎな&熊)
2012-01-20 12:59:10
新年会ではお世話になりました。
ご紹介、そしてすてきな返歌?も!
ありがとうございました
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はじめまして (雪香)
2012-01-22 08:05:29
すぎな&熊さん

 こちらこそありがとうございました。会計と受付、てんてこまいで、滞りなく、とだけ考えてつとめていましたので、ごあいさつも……だったでしょうか。

めるへんみたいにきれいな作品集、たのしませていただいております

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