もう立秋。
明日はカフカの「城」本番。幸いなことに満員御礼。ありがとうございます。
ずっとひとり芝居をやってきて、みんなでつくる演劇というものを初めて経験したが、とてもよかった。
集団の中でそれぞれの立ち位置が徐々に明確になると、芝居全体も求心力をつけてまとまってくる。そんな過程を見せていただいた。
『未来』8月号に、岩岡詩帆さんの、
透きとほる浮き球のごと図書館にひとの眠りを見てをり立夏
語感と情景、わたし好み。そして季節はもう立秋。
わたしの歌はすこし硬いけれど、かけがえのない今、それから秋を迎える心を。
それから、
今日暮れぬ花の散りしもかくぞありしふたたび春はものを思ふよ
だいすきな和歌。百合花、という院政期、つまりは源平争乱期に、堀河院女御に仕えた宮廷女流歌人。
『古来風躰抄』におさめられている。このブログでも何度もとりあげた和歌。
こんな和歌を思い出すと、このブログを始めたころのことも回想される。
歌をうたうのが楽しくて仕方がなかったころ。今もそうだけれど。