市の星月夜日記

織江市の短歌、エッセイ

風鈴の響き残して今日暮れぬ珠玉の今は秋に向かへり

2015-08-08 19:04:52 | Weblog


 もう立秋。


 明日はカフカの「城」本番。幸いなことに満員御礼。ありがとうございます。


 ずっとひとり芝居をやってきて、みんなでつくる演劇というものを初めて経験したが、とてもよかった。


 

 集団の中でそれぞれの立ち位置が徐々に明確になると、芝居全体も求心力をつけてまとまってくる。そんな過程を見せていただいた。








   『未来』8月号に、岩岡詩帆さんの、


  透きとほる浮き球のごと図書館にひとの眠りを見てをり立夏



   語感と情景、わたし好み。そして季節はもう立秋。


   わたしの歌はすこし硬いけれど、かけがえのない今、それから秋を迎える心を。



  それから、

  今日暮れぬ花の散りしもかくぞありしふたたび春はものを思ふよ

   だいすきな和歌。百合花、という院政期、つまりは源平争乱期に、堀河院女御に仕えた宮廷女流歌人。

   『古来風躰抄』におさめられている。このブログでも何度もとりあげた和歌。


  こんな和歌を思い出すと、このブログを始めたころのことも回想される。


  歌をうたうのが楽しくて仕方がなかったころ。今もそうだけれど。







   

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 夏空をnatuzoraと想... | トップ | 蝉のこゑ風鈴もよし祈りには... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。