市の星月夜日記

織江市の短歌、エッセイ

星の座を超えてきらめき視野果てず那由多翔びゆく冬の阿修羅よ

2011-10-17 17:26:33 | Weblog


 SFちっくな歌になってしまった


 このごろ、夜空を見上げると、大気が澄みとおって月星のひかりがさやか。


 オリオンも昇る季節。







 シャルケンを終えて、ほっと。


 語りとチェロ演奏をすべてソロで演じるのは最初の試みだった。


 お稽古や舞台は日常の業務同様、一生懸命、ベストを尽くす、それはあたりまえのこと。


 そのいっぽうで、お客様の入りは、どうなるかなあ…と、心配だったけれど、予想以上にお出でいただいて、うれしかったし、びっくりした。


 中でも、去年に続いて、ケアワークでの先輩方がさらに何人もお越しくださり、ちょっと、どぎまぎ。

 楽しんでいただけたらうれしい。

 ふだん、日常と、非日常の境界のけじめは付けて働いているいるつもりだけれど、傍目には違和感もさぞ、と察してきた。


 歌や演奏、お芝居にたずさわっているから、業務が鈍い、などと評価されたくない。


 
 ひとりよがりでなく、ちゃんと結果が出せる「一生懸命」を続けたいと思っている。






 二日め、椿さんの演奏を聴きながら語り、夢のような気持ちがした。


 たぶん、ここにいるほとんどの方がご存知ではないけれど、彼は、数年前に、事故で左手に重症を負い、チェリストとして再起があやぶまれた。じっさい、もう演奏不可能だろうと、みんな思ったはずだ。


 でも、不屈の精神と忍耐、努力で復活し、そんなこと微塵も感じさせない芸を披露し続けている。

 わたしは、芝居が終わったあと、すこしおしゃべりして、そのことに触れたかったけれど、椿さんに気兼ねして言えなかった。

 椿さんは、そういう話題の吹聴を嫌うので。


 わたしには、でも、自慢ではないし、贔屓目ではないし、遠方からわざわざお越しいただいた方に、そういう「強靭な意志」の音色を聞いていただいた、とお伝えしたくもあった。

 
 椿さんの発する「不屈のエナジー」を。もしかしたら、お聴きになった方の「元気の素」になるかもしれないから。



 椿さんのかたわらで語りながら、わたしは、時のへだたりの遠さを、思った。


 今のわたしにあるべき心のスタンスを測りながら、一瞬ごとの音を聴き、声を紡いだ。


 椿さんの周囲には、相変わらず、女性、ことにあたらしい若い世代のお弟子さんたちが、また集まっている。





 距離を置いて、わたしはそういう方たちを、曇りのないまなざしで眺めている。






 この歌は光瀬龍さんの「百億の昼と千億の夜」のヒロインから(古い?


 萩尾さんの漫画もよかった。もっと長編で連載して欲しかったなあ。



 よしなしごと、ながながと。





 読んでくださってありがとう。御不快になりませんよう。





 


 








 

 


 

 

 

 
 
コメント (4)
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