クラシック・ルネサンス稽古場レポート byむー

大阪市立芸術創造館の第6回クラシック・ルネサンスに参加する第2劇場・2nd stage。近代戯曲を現代に蘇らせるその現場に迫る!

『広場のベンチで』

2006-03-15 11:36:40 | Weblog
 さて、いよいよこの稽古場レポートも大詰めです。こんなお芝居でした、と言ったことを書いていきましょう。
 今回のセットは、中央にどーんと作られた構造物が回転する構造です。

 まず最初は『広場のベンチで』(作:村山知義 演出:正木喜勝)。ブルーシートのかかった廃墟の前にベンチが一つ。
 かつて、潜水艦に乗って魚雷を撃っていた廃兵(岸本潤)が一人でぶつぶつと語り始める。「自分に残虐さを強制し、戦争中毒者にしておいて、なぜ戦争を続けないのだ。俺に戦争を与えろ。」廃兵がしゃべり続ける中、遅れて入ってくる客が一名。日本橋でお買い物をしてきたらしい青年(大東広志)は、落ち着かない様子で食玩を出したりして、がさごそ。「君は日本人だな」と話しかける廃兵。いつの間にか女教師二人(河上由佳・菊池郁、なぜか、チャイナとミニ着物。ウサギ耳付き)が現れ、青年に台本を渡し、舞台に巻き込んでいく。
 やむなく台詞を読み始める青年。そこに、向かって右手の箪笥の陰から声。ガタリ、と箪笥が立ち上がり、乞食(横山秀信)が姿を現す。全財産である箪笥を背負って歩いているわけである。
 乞食は、勝手に戦争を始めて自分を乞食にしてしまったものに抗議し、だから自分はもう働かないと決めている。「施してくれないなら略奪する。これが私の義務だ。」乞食は青年から衣服を奪い取る。
 そこに現れるのは淫売婦(古川智子)。自らの家を背負っている。「二人の子供を養う為に魂と肉体を売りに出したのだから、代償は払え。私にはそれを貰う責任がある。」
 それぞれがそれぞれの立場を訴える中、廃兵が去り、淫売婦と乞食が去る。残された青年は淫売婦の二人の子供と話し始める。傷ついた子供たちに、「仲間を紹介してあげよう、今日は5月1日だ。」と語りかける。
 そこに、乞食を殺した淫売婦が現れる。死刑になると言う彼女に、青年は二人の子供を引き受けると宣言。淫売婦は青年に衣服を与える。喜んで身に付ける青年。そこに、革命歌を歌いながら現れる人々・・・。

 と書くともっともらしいのだが、青年が与えられた衣服は戦隊モノのレンジャー衣装(赤)。現れた人々もレンジャー衣装である。高らかに歌い行進しながら、レンジャーたちがセットをまわし始める。転換するセット。女性レンジャー3人は淫売婦とともに去り、青年と男性レンジャー二人が残る。つまり、戦隊レンジャー3人(赤・青・黄)がポーズを決めているのであります。
 
 このまま、次の『あいつを倒せ』に続く・・・

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