クラシック・ルネサンス稽古場レポート byむー

大阪市立芸術創造館の第6回クラシック・ルネサンスに参加する第2劇場・2nd stage。近代戯曲を現代に蘇らせるその現場に迫る!

『孤児の処置』

2006-03-16 12:47:54 | Weblog
(注)トリコ・A・プロデュースで初めて『孤児の処置』を観る、という方は、観劇後に以下を読んで、その違いをお楽しみ下さいませ。

 と、ネタばれ注意の呼びかけをした上で、2げき版『孤児の処置』をどうぞ。
 
 相変わらず戦隊モノごっこにウツツをぬかしている3人(大東広志・伊藤晃・三宅直)。(よいしょっと、舞台も回す。)それを陰から見つめる母(古川智子)と紳士(河上由佳)。どうやら赤いレンジャー(大東)が息子らしく、そのコスプレ姿をいたく嘆いている。紳士は、この手のことは任せよと請け負う。
 彼らが去ると飛び出してくる女レンジャー3人(桂久美子・渡辺優・川島むー)。「箱が着いたよ~」と叫びながら、箱の取りっこ。彼らはどうやら、ゲームよりもガンプラ(ガンダムのプラモデル)にご執心。あっという間に駆け去る3人。
 ここで孤児院の院長(横山秀信)登場である。ともに現れた紳士が語りだす。「近頃の暗さは格別。近頃の詩人はこう歌います」と紳士が語り始めるのを奪うように詩人(長嶺洋人)が登場。(…なぜか、猫耳ターザン。斑柄・豹柄の布で作られた、露出度満点の衣装。)同時に、ダンサー4人(X-Game:ボッシュ、2枚目、デュオ、ピーマン)も現れる。かっこ良く踊るHIP-HOPダンサー。ラップ調で詩を読み叫ぶ詩人。レンジャー達も現れともに叫ぶのである。詩は、萩原恭次郎「何物もなし!進むのみ!」。アナーキーである。
 つまり、彼らこそ、この孤児院に暮らす孤児たちなのである。紳士は、そこに新たな孤児を連れてくる。先ほどの赤いレンジャーである。(つまり、孤児とは赤ん坊ではなく、親が見放した社会的孤児とでも言おうか…。というのが2げき風解釈。)
 この孤児院では、集めた子供達による公演で収入を得ている。それ以外に彼らはまったく外界と接することは無く、一定の年齢になると一組ずつの夫婦にして外界に出される、ということが、母が読み上げる孤児院の規則でわかる。
 一転して、舞台では可憐なバレエダンサー達(橋本亜美、佐渡彩、西川麻依子)が踊り始める。そこに、更に可憐な、か、可憐な…嗚呼…遂に出ました。第2劇場の最終兵器彼女。真っ白なチュチュで現れたダンサー(マダム・音マニュエル)は、土俵入りのように女レンジャー3人を引き連れて、お客様は、笑うべきなのか目を逸らすべきなのか、葛藤の坩堝へ。
 鞭を持った女教師(河上由佳・菊池郁)のもと、厳しきレッスン開始。院長も現れ、マダムは劇場へ出ることに。不満げなダンサー&レンジャーによって、劇場への入り口に押し込まれるマダム。
 写真の真ん中の大きな円形のハッチに押し込まれるわけです。

…長くなりそうなので、いったん、ここで一区切り。
 

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