くろさん亭、おかわり

土曜日はパン祭り♪その38~番外編 月と菓子パン

朝、ぼんやりと起きかかった耳に聞こえるのは

まさかの雨音。

土曜日は天気回復するはずだったと思うけど・・・。

               

一日、一日と先送りにしている庭の手入れ。

まあ、勢いよくのびる植物たち(主に植えた覚えのない草たち)。

バラも雨の中、そっとつぼみを開いています。

              

ブラックベリーの色づきが遅いのは、きっと日照時間のせいにちがいない・・。

さて、土曜日です。

パン祭り・・・と行きたいのですが。

先週、お付き合いで会社の皆さんと買った一斤のパンを消費するために

新しいパンが買えません。

というわけで。

今日は番外編。

”パン”のタイトル付きの本のはなしです。

              

「月と菓子パン」石田 千著

表紙の山本容子さんの絵、そしてタイトルに惹かれ手に取った本。

そのおかげで、久しぶりに心地よいエッセーに出会えました。

本に書かれている紹介文に

「女ひとり、気どらぬ町で暮らしている――。

 近所のとうふやの味を比べる。猫みちを探索する。

 銭湯で人生の先輩たちの会話を楽しむ。」

とありますが、ほんとうに、そんななにげない日常のエッセー集なのです。

ほんの十数年前の下町の生活。

だから、私たちにも覚えのある光景。

それを実に端正な日本語で綴っているのが、この作品なのです。

とはいっても、堅苦しいものではなく、さらっと読めるのでご安心を。

「いいわけのように明るく、ぽってりとした夜中の満月は、

 菓子パンのなかのクリームの練り上げたような黄色をしていると思った」

・・・この表現に、まず唸ったものです。

(はい、このあとクリームパンを買いに走ったくらいですもの)

ちなみに”食”の話題も多いのですが、”猫”をめぐる話もありまして。

(お兄さんがもらってきた”チャー”という猫の項は印象的です)

雨の日にゆっくりと丁寧に紐解くのにはもってこいのエッセー集。

・・・それにしても。

明日くらいはお日様が見たいものです。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「パン」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事