まさかの雨音。
土曜日は天気回復するはずだったと思うけど・・・。
一日、一日と先送りにしている庭の手入れ。
まあ、勢いよくのびる植物たち(主に植えた覚えのない草たち)。
バラも雨の中、そっとつぼみを開いています。
ブラックベリーの色づきが遅いのは、きっと日照時間のせいにちがいない・・。
さて、土曜日です。
パン祭り・・・と行きたいのですが。
先週、お付き合いで会社の皆さんと買った一斤のパンを消費するために
新しいパンが買えません。
というわけで。
今日は番外編。
”パン”のタイトル付きの本のはなしです。
「月と菓子パン」石田 千著
表紙の山本容子さんの絵、そしてタイトルに惹かれ手に取った本。
そのおかげで、久しぶりに心地よいエッセーに出会えました。
本に書かれている紹介文に
「女ひとり、気どらぬ町で暮らしている――。
近所のとうふやの味を比べる。猫みちを探索する。
銭湯で人生の先輩たちの会話を楽しむ。」
とありますが、ほんとうに、そんななにげない日常のエッセー集なのです。
ほんの十数年前の下町の生活。
だから、私たちにも覚えのある光景。
それを実に端正な日本語で綴っているのが、この作品なのです。
とはいっても、堅苦しいものではなく、さらっと読めるのでご安心を。
「いいわけのように明るく、ぽってりとした夜中の満月は、
菓子パンのなかのクリームの練り上げたような黄色をしていると思った」
・・・この表現に、まず唸ったものです。
(はい、このあとクリームパンを買いに走ったくらいですもの)
ちなみに”食”の話題も多いのですが、”猫”をめぐる話もありまして。
(お兄さんがもらってきた”チャー”という猫の項は印象的です)
雨の日にゆっくりと丁寧に紐解くのにはもってこいのエッセー集。
・・・それにしても。
明日くらいはお日様が見たいものです。
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