酔生夢死浪人日記

 日々、思いついたさまざまなことを気ままに綴っていく

ストリッパーが見た初夢

2005-01-03 15:53:33 | 戯れ言


 俺は京都で生まれ、大学入学時に上京した。その時のカルチャーショックを挙げると、蕎麦のだしの違い、スポーツ紙の1面が巨人だったこと、極上に思えた吉野家の牛丼の味……。

 表面的な事象はともかく、関西人と関東人では距離感が異なることに気付いていった。自分を貶めて他人の懐に飛び込み、部屋に招かれれば勝手に冷蔵庫を開ける……。赤裸々で開放的、かつ無遠慮なのは俺の特性だから、関西人で括るのは筋違いかもしれないが。

 親しくなれば失敗談、失恋譚も平気で話した。でも、投げたボールは壁に当たって転がるだけ。「おまえはストリッパーだな」と友人に言われた。沢田研二の「ストリッパー」が流行っていた頃で、反論の言葉もなかった。

 ストリッパーは似た夢を繰り返し見る。毛布やタオルで素裸を覆っただけの姿で街を歩いたり、電車に乗ったりしている。そして初夢パート1、類型化された夢が訪れた。

 そこは倒産した洋服屋ビルなのか、衣類が詰まった箱の中、俺は裸で暖を取っていた。すると真っ暗なフロア、俺を呼ぶ女性の声が近づいてくる。食虫植物のように手を伸ばし、その人を箱に招き入れた……。

 そこで目が覚めた。続きを見たかったから再び目を閉じると、パート2が幕を開ける。そこは競馬場。狙っていた①、②、⑬が揃って3着以内に入り、大喜びで手元の馬券を見ると、ズレている。モニターには「48万倍」の配当が示されていた。不注意で超大穴を取り逃がし、俺は愕然と立ち尽くしていた……。

 パート1はそこそこ、パート2は悪い夢だった。醒めた現実はどうかとなると、それは1年間の努力次第ってことだろう。

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