酔生夢死浪人日記

 日々、思いついたさまざまなことを気ままに綴っていく

ダービー予想&スポーツ雑感

2018-05-26 13:06:02 | スポーツ
 今回はダービーをメインに、スポーツの雑感をあれこれ綴りたい。まずは、先延ばししているうち、賞味期限切れの感もある暴力タックル問題から。

 日大アメフト部が集中砲火を浴びる一方で、構図が全く同じ森友・加計問題で安倍首相夫妻への糾弾は手ぬるい。日大はメディアにとって〝叩き頃〟なのだろう。どこにでもいる〝内田もどき〟に抗議する勇気がない者にとって、宮川選手はヒーローと映る。

 アメフトは戦争に擬せられたゲームで、NFLやNCAAでは、ヘッドコーチのペップトークの巧拙が結果を左右することがある。とはいえ、チームは人種、宗教、個性が異なる選手の集合体だから、配慮が必要だ。QBを守るために様々なルールが設定されており、「潰せ」といった直截的な表現はアメリカではあり得ない。

 関学大の鳥内監督は宮川選手の会見を受け、「スポーツの範疇を逸脱している」と語った。今回の日大だけでなく、スポーツ界、いや社会全般に戦前の軍隊的体質が残っている。理不尽や不条理を沈黙のうちに受け入れる風潮が、現代日本の根深い病根だ。

 東京五輪で正式種目になったサーフィンで思い出すのは映画「ハート・ブルー」(1991年)だ。サーファーで強盗団のリーダー(パトリック・スウェイジ)と刑事(キアヌ・リーブス)が対峙するストーリーだ。Xスポーツは定着せず放浪するボヘミアン階級に育まれた。グレイトフル・デッドやヘルズ・エンジェルズと志向は同じで、彼らの精華はウッドストックである。

 「かつてXスポーツの会場ではメタリカやグリーン・デイが大音響で流れ、マリフアナの煙が立ちこめていた」と留学経験のある知人が話していた。不良とアウトサイダーが興じる刹那的なスポーツが五輪競技に次々採用される現状に、ドラスティックな時代の変化を覚えている。

 25日現在、横浜ベイスターズは21勝19敗と想定通りの成績を残している。ラミレス監督が取っ換え引っ換え選手を使ったことで、選手層は一気に厚くなった。心配なのは監督の〝過信〟だ。負けが込めば、起用を巡る不満が渦巻く可能性がある。負のスパイラルが起きないことを願いたい。

 藤井聡大、井上尚弥、そして大谷翔平……。種目は異なるか、〝奇跡の軌跡〟を見せつける者たちに魅せられている。大谷の二刀流は素晴らしいが、アメリカにはワンランク上のパフォーマンスを見せた選手がいた。NFLとMLBの両方でオールスターに出場したボー・ジャクソンである。ボーの偉業にはまだ及ばないが、大谷には更なる飛翔を期待している。

 アーモンドアイが先週、オークスを圧勝した。今週のダービーでは同じくPOG指名馬のダノンプレミアムが1番人気で出走する。最内枠に入ったことで勝つ可能性は高くなった。弥生賞以来というローテは不安だが、井内利彰氏を筆頭に、前走時の調教は「せいぜい五分程度」と見るトラックマンが多かった。今回はビシビシ追われており、体を10㌔以上絞って出走できそうだ。

 本命はダノンだが、相手は難しい。ともに母系が短距離血統のブラストワンピースは重め、ワグネリアンは8枠⑰番とマイナス材料がある。ダノンが勝てばOKで、対抗にデムーロが乗る良血⑤キタノコマンドールを考えている。もう一頭の指名馬は人気薄(15番人気)の⑭エタリオウだ。ボウマンが無欲で乗れば③着はあるかもしれない。

 政治と同様、競馬関連のネットの書き込みに目を覆いたくなる。ダノンプレミアムやワグネリアンの掲示板にはアンチが跋扈し、汚れた足跡を残していく。ダノンはマイラーと決めつけつつ、ワグやブラストを推すのだから不思議でならない。ワグの板で残念なのは福永騎手への罵詈雑言だ。〝馬を育てる力があるが、大レースで人気馬を持ってこれない〟という評価は当たっている部分もあるが、中傷には我慢ならない。

 ワグネリアンは今回、猛調教をこなしてきた。ダノンに勝つのは勘弁してほしいが、福永への応援を込めて馬券に含めたい。ダノンを軸に、キタノ、ワグ、そしてエタリオウを絡めて馬券を買うことにする。当日の気配と馬体重いかんで変更もあり得るが……。


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