酔生夢死浪人日記

 日々、思いついたさまざまなことを気ままに綴っていく

舞台は継続中~第2幕はNHKマイルC

2005-05-06 23:01:20 | 競馬

 百人のファンがいれば百通りのレースがある。そのうちの一つが偶然、現実と重なることがある……。前項で紹介した寺山修司の競馬予想は、パラレルワールドを楽しむというスタンスで貫かれていた。俺みたいに煩悩に左右される凡人には、到達し難い境地である。

 先週の天皇賞は人気馬総崩れに終わった。サンデーサイレンス王朝が十数年続いたことで、競馬の質も変わっってしまったのではなかろうか。メジロ牧場らが醸成した土着血統は「重い」と嫌われるようになり、今や母系SSがトレンドだ。主流になった坂路調教は、瞬発力アップに直結するが、長距離仕様の馬を育てない。その結果、純然たるステイヤーが減ってしまった。天皇賞春は今後も波乱が続きそうである。

 さて、今週はNHKマイルC。今や競馬の主戦場の感もあるマイル戦である。SS系も7頭いて目移りしそうなメンバーだが、二つの公式を軸に予想を立ててみたい。

 公式①=<NZTの結果は参考にならない>。トライアルのNZTが中山に舞台を移して4年。連対を果たしてマイルCに臨んだ7頭のうち、好走したのはエイシンツルギザンのみである。他の6頭中、4頭が2けた着順で、本番とリンクしていない。今年はマイネルハーディーとイヤダイヤダが、大外からそれぞれ追い込み、差しを決めて1、2着した。ともにハマった感があり、今回は消してみた。NZT組で買いたいのはセイウンニムカウの方だ。馬体増、不利、位置取りと悪条件が重なり惨敗したが、アンカツ騎乗で逆襲もありそうだ。

 公式②=<東京マイルは中距離への対応力が必要>。ここ5年のマイルC1~3着馬の前2走を調べてみた。11頭が1800㍍以上を使い、そのうち7頭は2走とも1800㍍以上だった。皐月賞、スプリングS、毎日杯がマイルCのステップレースになりつつある。その点からも、皐月賞6着のペールギュントを本命に推す。今年は②該当馬が少ない。スイートアリッサムの抽選漏れは残念だったが、若駒S(2000㍍)3着を評価して、インプレッションを対抗に狙ってみる。

 ビッグプラネットは皐月賞で13着に敗れた。だらしないと切り捨てたかったが、先行した馬はアドマイヤジャパン以外、揃って15着以下に敗れている。キャリア2戦の同馬には厳しい展開だったのかもしれない。今回も人気になりそうで嫌だが、皐月賞に続いて上位を期待する。

 ラインクラフトの取捨は大いに迷った。実績は断然で、血統的にも勝負になる。陣営は状態アップを強調するが、フィリーズレビュー→桜花賞と激戦続きで、疲れが残っていても不思議はない。デアリングハートともども消すことした。

 まとめると、◎②ペールギュント、○⑱インプレッション、▲⑭ビッグプラネット、△③セイウンニムカウ。馬券はこの4頭に絞るが、買い目は馬場状態、馬体重、オッズを見て決めたい。

 第1幕(皐月賞)の予想は○ビッグ、▲ペールだった。第2幕では、主役のインパクト(衝撃)が舞台から去り、インプレッション(印象)が加わる。スライドしただけの似たような予想だ。またしても過ちが繰り返されるのか……。
コメント
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