ボコボコと湧き上がる泥火山 観光地に異変?爆発の前兆か?
カリブ海に面した南米コロンビアで、人気の泥火山に異変が起きている。ふだんは温浴を楽しむ人も多い観光スポットだが、今月19日、まるで沸騰しているように泡立つようすが目撃されており、爆発の予兆かと危惧されている。
泥火山があるのは、パナマとの国境に近い海岸沿いの町アンティオキア県アルボレテス。今月19日、ビーチまで150メートルほど離れたリゾート地にある泥火山(ボルカン・ド・ロゴ)で、間欠泉のように泥水が空高く噴き上がり、バシャンバシャンと重い泥水が飛び散る音があたり一面に鳴り響いた。
アルボレテスの泥火山は、直径60メートルほどの温かな泥泉になっていて、泥成分の薬効を求めて、水着になってプカプカ浮かんで遊ぶことができる人気の観光スポットだが、この日は激しく噴き上がる泥に怯えて、犬さえ近づくのをためらうほどだ。
専門家によると、これは地下の微生物によって作られたメタンガスの圧力が高まって地上に放出される脱ガス現象で、泥火山では1カ月〜数カ月ごとに起きる現象だが、ここまで激しいのは珍しいことから、地元の住民の間では爆発の前兆ではないかと懸念している。
アルボレテスの泥火山は2006年と2010年にも爆発しており、2010年のときは住宅密集地の近くで起こったため、2人が負傷、15人が避難時に軽傷を負っている。