暁 朝 昼 夕

物語詞。登場人物の述懐、および断片的な言葉。

懺悔

2006年02月06日 | 私のフィクション
           
神様         
                  
私は悔やんでいます           
あの人の誘惑を拒んだこと            
私は悔やんでいます              
あの人にいつまでも聖女のように扱われて             
喜んだこと                  
                       
肉の愛は罪でしょう
私はその罪を知るならあの人を望みます

けれど
神様

罪なき罪は
どうすれば消せますか?
肉の罪なき愛は
どうすれば消せますか?


神様

私はあなたを利用しようとしてます
あの人を忘れられないのに
誰かに代わりに消してもらおうとしてしまう
私は欲深く
あの人を消すことができません

だったらいっそ

神様

この純潔なる身をささげ
あなたの子となり
あなたの妻となり
ミルクをしぼり
チーズを作ります


そうすれば
きっと

神様

私の舟の行く先はおだやかでしょうか


   
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1 コメント

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あとのイイワケ (あさつき)
2006-02-06 15:50:36
まあ誰でも最初の動機は不純ということで。



これから志願期ですね。

んっと、人によると思いますが、まあ彼女は

利用するにせよ、そういう厳しく静かな生活にむいているということです。
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