しーさるの鉄日記

弘南鉄道ダイヤ改正


弘南鉄道では明日ダイヤ改正を行なうことを発表した。

弘南線(弘前~黒石間)はデータイムにおいて30分間隔を60分間隔に統一し、運行本数を29往復から23往復に削減する。全線の所要時間は29分だったのを34~36分に変更する。

大鰐線(弘前~大鰐間)は始発を繰上げ、60分間隔の時間帯を拡大し、運行本数を20往復から17往復に削減する。全線の所要時間は28分だったのを34~35分に変更する。

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先月、新聞報道された弘南鉄道のダイヤ改正、弘南線はデータイム、大鰐線は夕方を中心に列車を見直すとともに、電車の速度を引き下げることになった。弘南線は12年ぶり、大鰐線は13年ぶりの減便だ。

まず、弘南線は29往復から23往復に6往復も減便する。8時台まで減便はない。ただ、所要時間が延び、下り黒石行が8分繰り下げるので、交換駅が館田、田舎館だったのが、新里、津軽尾上に変わる。また、8時台から9時台までは1時間20分のタイムブランクが生じる。9時台~11時台までと15時台については現行の30分間隔を60分間隔に変更する。さらに、発車時刻を20分繰下げ、弘前発50分、黒石発40分とする。繰り下げるだけなので館田交換は維持されるが、30分間隔の時の田舎館交換はなくなる。
データイムは60分毎での運転に統一する。2015年度の弘前駅の乗降客数は2,800人、毎時2本の三岐鉄道の西桑名とほぼ同じで、上毛電鉄の中央前橋の1,700人を上回る。平賀までは毎時2本をキープしても良さそうだけど、通学客メインで非定期客が少ないということなのだろうか。JR弘前駅から青森方面はその1.5倍の利用客数でデータイム2時間近く開くのに比べればマシかもしれないけど。

15時台後半からは30分毎だったのを35分毎に変更、このことで2往復削減する。運転間隔が広がるが、所要時間が延びるので、交換駅は館田、田舎館のままだ。唯一改善されたのは終電を弘前発21時30分から21時40分に繰り下げたこと。このことで弘前着21時29分の青森からの奥羽本線普通の接続を受けるようになる。この奥羽本線普通は東京発17時20分の『はやぶさ』から接続するから、東京・仙台方面から弘南線沿線への最終が繰り下がることになる。

大鰐線は20往復から17往復に削減する。まず、中央弘前発6時10分、大鰐発6時20分を廃止して、始発の時刻を繰り上げる。大鰐発6時18分の奥羽本線があるので、JRの駅の近くだったらあまり困らない。中央弘前発7時00分は6時50分に繰上げるが、津軽大沢で9分も停車するので、その先のスジは現行と変わらない。7時30分発は43分に繰り下げ通学輸送に特化、8時発と続行運転になる。その兼ね合いか大鰐発7時50分も45分に繰り上げる。早朝の列車がなくなるため石川での交換は無くなるが、鯖石や千年での交換は大幅に減りつつも残ることになる。
中央弘前発9時の上りと、大鰐発8時50分の下りは廃止、大鰐発9時50分の下りは20分繰上げる。現状ダイヤだと17時30分から19時30分まで40分毎の運転だが、18時台1往復を廃止、中央弘前発は8時30分から、大鰐発は9時30分から最終の21時30分まで1時間毎での運転となる。

速度引き下げは、今年4月に大鰐線の弘高下駅手前250メートルで発生した脱線事故が影響しているのだろう。事故の原因は枕木の老朽化だし。表定速度については、大鰐線29.8km/hだったのが24.5km/h、弘南線34.7km/hだったのが29.6km/hに5キロの引き下げとなる。このことから、大鰐線の最高速度を60km/hから55km/hに、弘南線の最高速度を65km/hから60km/hに引き下げると思われる。それでも同じく脱線事故のあった熊本電鉄の50km/hよりは速いけど。

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