京王ダイヤ改正の詳細

京王のダイヤ改正が今度の金曜日に迫ってきたわけだが、その前に改正後のダイヤが明らかになったので、大きく変わった平日データイムダイヤをまとめておく。（数字は新宿発時刻、区間急行、急行、快速は新線新宿発時刻、括弧内は追い抜き列車）

◎00　特 山（八幡：各山、つ丘：各八、調布：快橋、府中：各山、北野：各八）
●01　各 八
○04　快 橋（つ丘：各八）
◎07　準 八（笹塚：快橋、八幡：各八、調布：区橋、府中：各八、北野：各山）

○10　急 笹
◎12　準 橋（八幡：快橋、つ丘：各八、多Ｃ：区橋）
●13　各 山
○18　区 橋（つ丘：各山）

なお、夕ラッシュ時以降は現行ダイヤで新宿始発の快山を都営線直通に変更、さらに18～19時台は下高井戸、八幡山を通過する区急調（調布から各山）に変更する。また、20時台以降は10分発の特八を07分発の準八に変更する。

今回のダイヤ改正に伴い、データイムの特急を利用すると、新宿から調布まで14分、府中まで20分、八王子まで各停乗り継ぎで39分と、改正前より数分時間短縮される。また、準特急を利用した場合、新宿から千歳烏山まで11分と大幅に時間短縮される。

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列車密度の高さから、現状のような優等の続行ダイヤを組むかと思っていたが、特急、準特急の５～８分間隔と来たか。リリースから、相模原準特が八幡山で相模原快速を追い抜くところまでは読んでいたけど、相模原準特が特急の後追いと仮定したら、特急と準特の差が２分となり続行のうまみが薄れるところまで読むべきだったな。さらに、つつじが丘以東の快速を、副優等ではなく、通過駅のある各駅停車と割り切ったら、各停３本が(準)特急３本に１対１で抜かれる結論に達したかもしれない。

都営線内急行停車駅から柴崎以西の特急通過駅に行くのに、現状はつつじが丘１回乗換えだが、改正で笹塚、千歳烏山、つつじが丘の３回乗換えに。改正リリースの運行パターン図は、そうなることをわかりやすく図示したものだが、うまく伝わるのだろうか。でも、今はスマホの乗換えアプリが普及しているから、それを使えば乗換えパターンが一発でわかる。千歳烏山以西の各駅への負担を、本線系優等でなく相模原準特急に担わせたのはいいのではないかと。

種別を増やしながら、特急を時間短縮させるとは思わなかった。準特急の停車駅を増やしながら。各駅停車の運転間隔を偏らせたから、特急が各駅停車につまることが無くなったのだろうか。とはいえ、34分運転の中央特快には追い付かない。安さと本数の多さで、少しの遅さを埋め合わせればいいのだけど。特急を速達化させるだけでなく、各駅停車の最初の退避駅を桜上水から八幡山に変更、笹塚での２分停車を止めたため、２駅先まで先行することができた。その結果、新宿→上北沢、八幡山への所要時間は５分短縮となった。

９時台以降の快速は、新宿発着から本八幡発着に変更、桜上水とつつじが丘からは新線新宿へしか直通できなくなる。だが、明大前で数分待てば新宿行の特急、準特が来るから、新線新宿着より早く新宿に着くことができる。夕ラッシュ時は、快速の代わりに区間急行を設定、本数減となる下高井戸、八幡山へは都営からの各駅停車がフォローする。ただ八幡山折り返しだと仙川のフォローができないから、区間急行を仙川停車にしたのではないかと。もちろん、データイムの通学客の利便性向上の方が大きいけど。

今回の改正での不便になった点といえば、データイムダイヤにおいて新線新宿での快速の３分停車。快速は笹塚でも準特急接続で数分停車するし、下高井戸以西から都営線まで乗り通すと遅さを実感する。千歳烏山以西から都営線内の急行通過駅へは、笹塚で準特急から急行へ、新線新宿で急行から始発の各駅停車と乗り継いだ方がいいかもしれない。

特急は、早朝上り・深夜下りだけでなく、早朝下り・深夜上りにも新設される。早朝下りの場合、始発特急の新宿発が平日650、土休日730だったのが、どちらも550発に変更、北野乗換えで高尾山口には641に到着し、登山客の利便性が向上する。また、高尾では642の松本行に接続、ＪＲからだと新宿541の中央線緩行からの乗り継ぎになるから、10分速いことになる。

また、深夜上りについても、京王八王子2325発(改正後は2324)の後に2335、2347の特急を新設となる。八王子発の最終が、平日快速2316、平日特快2237、休日快速2151、休日特快2113だから大幅に遅い。2347発に至っては、東京行最終の数分後になるだけでなく、それには接続できない山手線上野方面最終への接続が可能になる。