しーさるの鉄日記

JR東日本とJR北海道、普通列車用に新型ディーゼルカー投入


JR東日本は、東北地方、新潟地方のローカル線に2形式の新型ディーゼルカーを投入することを発表した。また、JR北海道は新型一般気動車の試作車を製作することを発表した。

まず、八戸線には『キハE130系500代』2両6編成、1両6編成の合計18両を新造投入する。キハE130系は0代が水郡線、100代が久留里線で活躍中の液体式気動車で、エンジンは窒素酸化物や粒子状物質を低減することが可能である。出入口は片側3扉の両開き式、冷暖房完備にすることで現状のキハ40より快適性が向上する。LEDによる車内案内表示器と行き先表示器を採用、外装は窓下と窓上に水色の帯を巻いたものとする。今年の8月に落成し、今年度中の営業運転開始を目指す。

新潟・秋田地区には当社初の電気式気動車『GV-E400系』を投入する。まず、来年初に量産先行車2両1編成、1両1編成の合計3両を新造、その後量産車63両を新造し、2019年度までに新潟地区に、2020年度までに秋田地区に投入する予定である。新潟地区は、米坂線、羽越本線の新津~酒田間、信越本線の新潟~新津間と磐越西線の新津~会津若松間で運用、秋田地区では五能線、津軽線、奥羽本線の秋田~東能代間と弘前~青森間で運用する。駆動システムはエンジンで発電し、モーターに動力を伝達する電気式を採用、出入口は片側2扉の片開き式で、車体はステンレス製とする。

JR北海道には、その『GV-E400系』に基本仕様を合わせて、極寒対策等の北海道仕様を加えた両運転台気動車『H100形』(デクモ)の試作車2両を来年2月目途に落成する。H100形のエクステリアは、グリーンとホワイトのライン、前面はブラックにイエローを配置し警戒色を強調する。車内は2人向かいと4人向かいのクロスシートを横3列の18席配置、2人向かいのクロスシートの前後には8人掛けロングシートと5人掛けロングシートを配置、4人向かいクロスシートの前後には5人掛けロングシートとバリアフリートイレを設置する。5人掛けロングシートの乗降口付近3人分は優先席とする。また、5人掛けロングシートの内一方に隣接して車椅子スペースを整備する。シートモケットは北海道らしい青緑を採用する。
2019年3月まで走行試験等を行い、その後本格導入する。

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新型電気式気動車を新潟・秋田地区に63両投入することは一昨年5月に発表され、同時に公募調達も行われてきいたが、今回は新車のデザインやスペックが明らかになった。同時に八戸線でも気動車を新製して既存車両を置き換えることが発表された。

まず、八戸線に投入されるキハE130系500代。キハE130系自体は既に水郡線や久留里線で走っているものの最北端は水郡線の郡山だから、寒冷対策をしなけれなならない。そう考えると、デビューは冬を超えた3月ぐらいになるのではないかと。100代の時はニュースリリースから丁度1年後に10両投入して久留里線を一気に置き換えたけど、18両も一気に投入するのだろうか。冷房設備のことを考えるとGW明けには投入してほしいところだけど。

外装は、0代や100代のようにドアを黄色く塗らず、青帯のシンプルなデザイン、一瞬小浜線の125系だと思ってしまう。小浜線の帯はもう少し緑に近いが。定員は単行で、0代より2名多く、100代より7名少ないからクロスシートになると思われる。2両だと0代より6名定員が少なくなるけど、この差は着席分なのだろうか、立席分なのだろうか。あとリリースにないけど、避難用はしごは確実に設置されるだろうな。現状のキハ40に設置されているし。
今回の投入車両数は18両、それに対して八戸運輸区所属のキハ40は、ジョイフルトレインを含めて37両もある。現状のキハ40の両数を考えると、キハ40はすぐに置き換わらないことになる。でも、八戸線が6運用だとしたら新車18両でやりくりが可能である。7運用だとしたら3両運用が2本しか設定できなくなるから、キハ40が残存する可能性はある。検査をリゾートうみどりの走る土日午後に行なうということはないな。
個人的には、来年夏にこの新車を狙いたいところ。室蘭本線の駅降りをして、宮古へフェリーで渡った後に。北リアス線の駅降りは、釜石~宮古間が開業する再来年にまわせばいいのだし。

そして、新潟・秋田地区に導入する『GV-E400系』、当社初というのは瑞風を電気式気動車として含めているのだろうか。リリースの説明図によると、ハイブリッド式から蓄電池を外した感じのようだ。
定員は単行で99名、キハ40よりは3名増えるが、120名前後あるキハ110よりも20名少ない。座席数は、JR東日本のリリースでは明らかになってないが、共通設計の『H100形』と同じ座席配置で、36名となるのは確実だ。キハ110系200番台は、2+1配列のクロスシート24席とロングシート24席の計48席だからだいぶ減っている。『H100形』の立席定員は63名、キハ110系200番台より車体長が1m短い19.5mだからそのぶん減少している。それでも車体長16.3mのキハ120と定員数が同じなのはトイレスペースがよほど大きいということなのだろう。まぁローカル線は高齢者が多いから、トイレが広い方がいいのだけどね。ちなみに座席定員36というのは、車体長12.5mのレールバスと同じだ。北海道の普通列車の利用率を考えると、36席でも半分は埋まらないと思うからレールバスでも構わないと思うけど、キハ130で懲りているからな。2両連結のGV-E401、402の定員は232名、これもキハ110より30名以上減少している。

『GV-E400系』は63両新造するとのこと。現状、観光列車以外のキハ40・47・48は、秋田車両センターに51両、新津運輸区に38両の計89両配置されている。男鹿線にEV-E801を10両追加投入したとしても、16両足りない。その辺は減車、減便、運用の調整を行なって、『GV-E400系』で統一するのだろうか。あと、運用エリアから只見線が外されているのも気になるところ。せっかく上下分離で復旧するというのに。郡山総合車両センター会津若松派出所のキハ40×13両の置き換えは後回しになるのだろうか。

JR東日本のプレスリリースではエクステリアデザインに触れてないが、イメージ図だと帯の色は新潟色になている。ということは秋田車両センターに投入する分は色を変えてくるのだろうか。そうだったら、青と緑の帯になりそうだ。

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