アジア映画巡礼

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@香港:マ・ドンソク主演作『チャンピオン』が面白い!

2018-08-22 | 韓国映画

香港でもう1本見た面白い作品が、韓国映画『チャンピオン』でした。マ・ドンソク主演のアーム・レスリング(腕相撲)チャンピオンのお話で、すでに日本でも10月20日に公開が予定されているため(公式サイト)、それを待っておられる方も多いと思います。日本での公開タイトルは『ファイティン!』となりましたが、一足先に見てみると、これが面白い! 簡単にですが、ご紹介しておきます。

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映画の始まりはアメリカ、ロサンゼルスから。クラブのガードマンであるマーク(マ・ドンソク)は真面目一方の男。腕相撲(アームレスリング)のチャンピオンになったこともあるマークに、同じ韓国人の青年ジンギ(クヮン・オル)は腕相撲の賭け試合をしてお金を儲けさせてくれ、と頼み込み、見事マークは勝ちを収めるのですが、ジンギが賭け金をいただこうとすると騒ぎになり、そのゴタゴタでマークはクビになってしまいます。その後、スーパーマーケットのガードマンとして働いていたマークのところに、先に帰国したジンギから電話が入ります。韓国で腕相撲大会に挑戦してくれ、というジンギの願いを聞き入れ、30年ぶりに韓国に戻るマーク。実はマークはペク・スンミンという韓国名を持ち、10歳ぐらいまで韓国で育ったのですが、夫を亡くした母親が彼を養育できず、アメリカに養子に出されたのでした。

帰国したマークをジンギは高級車で迎え、ヤクザでショッピングモールを縄張りにしているユ社長に紹介し、自分は彼のマネージャーであると名乗ります。ユ社長は賭け腕相撲でのマークの勝ちぶりを見て気に入りますが、自分の指示通りに勝ち負けをあやつらないマークに手を焼きます。一方マークは母の消息を尋ねて、昔住んでいた家にそっと行ってみたところ、その家に入ろうとしているのは、小学生の兄と妹。母は再婚したのか? この兄妹は自分の甥と姪なのか? そのガタイのよさと強面から、誰にでも悪人と誤解されてしまうマークは、聞こうにも聞けません。やがて、子供たちの母親スジン(ハン・イェリ)がユ社長が縄張りにしているショッピングモールに店を持っていることがわかり、ユ社長から借金をしていることもわかってきます。スジンに母親のことを聞こうとするのですが、ユ社長の手先のヤクザかと怖がられたりして、なかなか話ができません。そんな時、ある事件が起きて、やっとマークはスジンが亡き母の娘だとわかるのですが、そこにはさらなる真実が隠されていたのでした...。

見どころはまず、マ・ドンソクの極上の演技。腕っ節が強いチャンピオンでありながら、寡黙で控え目、人の良さは天下一品。このギャップがたまりません。ほとんど笑わず、しゃべらずの演技で、マークという人間を見事に形成してみせます。英語も達者で、マ・ドンソクのイメージ一新です。久しぶりに帰ってきた韓国でのカルチャー・ギャップでも笑わせてくれ、いつものマ・ドンソクのキャラなら「なんじゃあ、こりゃぁぁぁ!」と叫ぶようなシーンでも、表情とちょっとしたしぐさだけでこちらの笑いを引き出してくれます。しみじみ、いい俳優さんですねえ。

それに対するジンギのキャラ設定は、舌先三寸のイケメン、調子が良くて何事にもめげない男で、父親とのからみでちょっとしんみりさせる場面はあるものの、マークと好対照をなす人物です。クォン・ユル、これまでほとんど認識していなかった俳優さん(ファンの方、ごめんなさい)だったのですが、この作品では光っていました。さらに、『春の夢』(2014)のハン・イェリが堅実な演技を見せていますし、子役の2人がかわいくて芸達者。脇もしっかりしていて、面白い作品になっています。日本公開が楽しみですね。

日本版の予告編がまだみたいなので、韓国版の予告編を付けておきます。マ・ドンソク主演作『ファイティン!』(日本では『ファイト!』と言うところを韓国では『ファイティン!』と言います)、お楽しみに。

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2 コメント

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あて書きされたような作品ですね (エドモント)
2018-08-24 19:37:39
cinetamaさん オカエリなさ

ご覧になった作品とともに、滞在地の状況を紹介して下さるので、旅行記興味深く拝見させて貰ってます。

『チャンピオン』面白かったとのこと。私は今年の夏は諸事情で海外へ出かけませんでしたので、羨ましい限りです。
マ・ドンソクは、『釜山行』(新感染エキスプレス)で、目立っていましたね。
毎年4作品以上の韓国作品に出演しているので、何らかの作品で見かけることの多い俳優ですね。
既にご存じかもしれませんが、なんと、韓国生まれ米国育ち、コロンバス州立大学校体育学科に在籍していたのだそうです。(「輝国山人の韓国映画」からの情報)
俳優になる前はボディフィルダーをやっていたようです。
『チャンピオン』は、彼出演前提であて書きされたような作品ですね。日本での劇場公開時に観に行こうと思ってます。

エドモント様 (cinetama)
2018-08-24 23:40:07
コメント、ありがとうございました。

マ・ドンソク、アメリカ育ちだったとは知りませんでした。
私も「輝国山人の韓国映画」はよく利用させていただくのですが、今見てみると、18歳?で家族とともに米国に移住、その後ミュージカル俳優としてデビューとあるので、意外も意外、大意外でした。
それで、あんなに自然な英語が出てくるのですね。

あと、帰りの飛行機の中では『犯罪都市』も見られて、マ・ドンソク祭りでした。
『ファイティン!』は試写状をいただいているので、また日本語字幕でちゃんと拝見してからご紹介しますね。

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