アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

タイの環境アニメ『エコ・プラネット』

2012-08-10 | 東南アジア映画

今日はインド映画2本立てになるはずが、不運につきまとわれました。実は昨日朝ネットをチェックした時、メジャー・シネプレックスのラマ三世通りシネマで、インド映画『カクテル(Cocktail)』『話せ、バッチャン(Bol Bachchan)』をやっているのを見つけ、これは2本立てで見られるぞ、と小躍りしたのでした。ホテルのボーイさんにネットで調べてもらい、ここから南の方へ行ったセントラル・プラザというショッピングモールにあることもわかり、よーし、明日はちょい遠出だ、と張り切って、昨日はタイ映画を2本見たあとぐっすり寝たのでした。ところが今朝行ってみると、ラマ三世通りシネマのチケット売り場のお姉さんから「フィニーシュ」と言われてしまい、一挙に力が抜けました。よく考えると今日は金曜日なので、今日からプログラムが変わるのです。クー、今朝もう一度チェックすればよかった。でも、ホテルのネットに乗っかってやっているせいか、ネット検索は特にすごく時間がかかって、下手をすると1時間ぐらいすぐ経ってしまうのです。

まー、しょうがないか、と、昨日見られなかったタイのアニメ映画『エコー・プラネット(Echo Planet)』のチケットを買うことに。お姉さんは「タイ語ですよ?」と言ってくれたのですが、「アニメだし、見てりゃわかるでしょ」と買ってしまいました。190バーツ(約480円)は、昨日のタイ映画160バーツ(約400円)に比べると高いです。もしかして、3D上映なのかしら? チケットを買ったあと、昨日見た映画『Seven Something』のパネルを見つけ、ニックンをパチリ。こういうジョギング・ウェアになると、末端肥大症かと思うほど顔が小さいのが目立ちます。手足がともかく長いのです。

『エコー・プラネット』は、私の大好きな象さんアニメ『カーン・クルアイ』を作ったカンタナ社の製作でした。ソニーやトヨタなど日本企業も協賛しているアニメで、どうやら「地球環境を守れ」というプロパガンダのために作られた作品のようです。ということは、『エコー・プラネット』ではなくて、タイトルは『エコ・プラネット』と読むべきなのか!? 場内はやはりお子様が多かったのですが、ありがたいことに英語字幕がついていました。やれ、嬉し、助かった。

お話の主人公は、タイの少数民族で首に金属の輪をはめている人たちがいますが、その部族の女の子(上写真右)と彼女の弟(同左)。弟は不思議な能力を持っており、動物や植物から話を聞くことができます。弟は、世界に不穏な空気が漂っていることを察知し、一族の人たちも祈りの糸を木に張り巡らしたりして、自分たちの世界を守ろうとします。そこに飛び込んできたのが、ボーイスカウトの訓練でこの国にやってきて道に迷った、キャピタル国の大統領の息子。姉弟はわがままなその少年を送っていこうとしますが、その時空はひび割れ、世界は熱気の大蛇に襲われることに。キャピタル国を始めとする世界の国々は、冷気爆弾を作って熱気大蛇に対抗しようとしますが、弟は「やっちゃダメ!」と身を震わせます。少年と共にキャピタル国の首都にやってきた姉弟は、地球の滅亡を止めることができるのでしょうか...。

結構ストレートな物語で、お話自体はいまひとつだったのですが、キャラクターがもぉぉぉぉぉのすごくかわいいのです。カンタナ社の作品は、『カーン・クルアイ』のキャラも私好みですっかり参ったのですが、この姉と弟も本当に魅力的なキャラで、特にその表情が豊かで引き付けられました。映画を見ていた、というより、この二人を見ていただけのような気がします。これでお話がジブリ並みだったら、映画祭に推薦できるのになあ。予告編は、こちらとかこちらをどうぞ。YouTubeで予告編の1と2を探したものの、中身を確認するのに各1時間ぐらいかかりそうなので、もし同じだったらごめんなさい。

その後スクンヴィットに戻り、アソーク駅の近くにあるターミナル21という、新しくできたショッピング・モールに行ってみました。ここは各階ごとに「パリ」「ロンドン」「東京」などの名前がついており、それぞれに合わせたコンセプトの店揃えになっています。たとえば「東京」は、原宿にありそうなカワイイ系のファッションのお店がずらり、「ロンドン」はTシャツやビンテージものジーンズなどのお店がならぶ、といった具合です。中央広場には、それぞれの都市を象徴するオブジェが。日本はこの招き猫(あんまりかわいくないニャー)のほか、舞妓はんの人形も飾ってありました。

そうそう、あと一つご報告が。前の記事に新聞の映画広告がなくなった、と書きましたが、今日チェックしたら復活していました。週末は、きちんと載るのかも知れません。

こういう広告です。インド映画『タイガーが一人いた(Ek Tha Tiger)』の広告が真ん中に出ていますが、8月16日から大々的に公開されるみたいです。とはいえ、シネコンの1スクリーンで、1日に2、3度上映、という形のようですが。この映画、多分シンガポールで見られると思います。主演はサルマーン・カーンとカトリーナ・カイフ。サルマーン・カーンはスパイ役のようです。見ましたらまたご報告しますね。

 


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5 コメント

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Unknown (maiko)
2012-08-11 14:56:37
タイで最新のヒンディー映画が見られるんですね!その場合、英語字幕はついてるんでしょうか?
cocktailとbol bachchanをデリーで見たのですがインドでは英語字幕ないんですねー(今まで知らんかった)。
Bol Bachchanは途中からアビシェークがはじけてました。セリフが面白いらしく、満員のシネコンはどっかんどっかん沸いてましたよ。
Unknown (りからん)
2012-08-12 00:39:19
サワディーカ~東京よりもバンコクのほうが涼しいって、よくタイに行く友人も言ってましたがやっぱりそうですか。新聞をチェックしてショッピングモールで映画、フードコートでご飯、ああいいなあ~まるで自分が行ったような気分で読ませてもらってます

今日「ラ・ワン」に、インド映画は初めてという友人と行ってきました。「とっても面白かった」と喜んでくれて嬉しかったです。cinetamaさんのカウントダウン解説で知識が増えたので、見ていてまた新しい発見があったりして、一粒で何度でもオイシイ映画ですね。パンフもしっかりgetしましたよサントラCDをamazonで買ったので到着が楽しみです。

「ラ・ワン」って、アクションもナマの体張ってて結構すごいと思うのですが、そのことはあまり宣伝されてないですよね。パンフにもアクション監督の名前は載ってなくて、エンドロールで中華系な名前を見たような気もしたけど、動体視力がついていきませんでした

今日はお盆前だったからかな~??来週行った時はもっと観客が増えていてほしいものです。
maiko様 (cinetama)
2012-08-12 02:16:45
コメント、ありがとうございました。

タイでは英語映画以外はタイ語吹き替えというケースが多く、10数年前にインド映画を見た時もタイ語版でしたし、数年前に韓国映画を見た時もタイ語版でした。タイ語版の場合は字幕は何も付かないのですが、今回はひょっとして、ヒンディー語そのままでタイ語字幕かも、とか思いながら、それも調査するのも目的で見に行ったのですが、あえなく....という次第です。いずれにしても、タイ映画に英語字幕が付く以外は、英語字幕は付かないのではと思います。

インドでの上映には、普通英語であろうと何語であろうと字幕は付きません。字幕で映画を見る、という習慣は、識字率が低いこともあって皆無と言っていいのです。ですから、芸術系の映画がごく一部、英語字幕付きで上映されたりする以外は、みんな耳で聞いて自分がわかる言語の映画を見に行きます。

もし、ヒンディー語映画を英語字幕付きでご覧になりたい場合は、シンガポールが確率が一番高いです。タミル系の住民が多いシンガポールでは、タミル語映画には英語字幕は付いていないのですが、ヒンディー語映画は言葉がわからない人も多くなってきたためか、10年ぐらい前から英語字幕が付くようになりました。私なんかには邪魔で、それよりタミル語映画に英語字幕を付けてよ~、なんですが。今度シンガポールにいらしたら、試してみて下さいね。
りからん様 (cinetama)
2012-08-12 02:57:34
コメントをありがとうございました。

「ラ・ワン」のアクション監督ですが、インド版「ラ・ワン」公式サイトに一応いろんな肩書きで6人ほどの名前が出ています。今回はVFXチームが中心になってやったのでは、と思われ、一枚看板のアクション監督がいなかったみたいです。下のサイトですので、見てみて下さい。
http://raonemovie.com/pdfs/cast_crew_credits.pdf

「ラ・ワン」の入りは来年3月公開予定の「オーム・シャンティ・オーム」にも影響してくるので、ぜひ皆様、劇場に足を運んで下さいね~。(そういう私が、足を運べないでいますが....)
Unknown (りからん)
2012-08-12 17:17:47
夜中のコメント、ありがとうございます!

>一枚看板のアクション監督がいなかったみたいです。
なるほど~、納得です。
監督というより俳優さん達のがんばりがすごかったですね

インド映画が各言語ごとに発達しているのはそういう理由だったんですね。勉強になりました。
今年がインド映画再元年になるように、「ラ・ワン」、ぜひともヒットしてほしいですね

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