アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

チェンナイに来ています、暑いです!

2019-03-19 | インド映画

ムンバイからチェンナイに移動してきました。ムンバイも昼間は30度超で暑かったのですが、チェンナイはさらに暑いです。35度近くになっている感じで、しかもムンバイに比べて湿度が高め。泊まっているホテルでは、浴室に換気扇がないせいもあって洗濯物がすっきり乾きません。このホテル、前にも2、3度泊まっていて、その後別の所に浮気をしたりもしながらも、やっぱりここよねーと今年戻ってきたのですが、こんなに洗濯物が乾きにくかったけ?


泊まっているのは、Tナガルという所にあるThe Residencyというホテル。近くにResidency Towerというここより少し高級感のあるホテルがあり、よく間違えられるのですが、こちらのホテルの方が気さくな感じで好きです。特に今回の部屋は、カーテンとイスの布の色が私好み。日本のわが家のカーテンにほしい!と思ってしまいました。いろんなインテリアショップもできて、洋風な趣味の良さも行き渡りつつありますね、インド。


Tナガルにはこういった中級ホテルがたくさんあり、サリー屋さんにも近いしビジネスにも便利なことから、ミドルクラスのインド人がよく利用しています。ムンバイの同じ名前のホテルは宿泊客の大半が欧米人だったのですが、こちらは欧米人度ゼロ%。今日はお一人、日本人のような方を見かけましたが、アジア系の人も見かけるのは珍しいです。

Tナガルにはとにかくたくさんサリー屋があるのと、Westside(日本のユニクロみたいなお店が、こことLifestyle、Fab Indiaなどいくつかあるのですが、その中で私の趣味にピッタリのお店)の独立店舗があること、それから、ムルガン・イドリー・ショップがあって、上のようなできたてほやほやのイドリーやワダーが食べられることが、私の採点ポイントの高い理由です。


ムルガン・イドリー・ショップでは、日本で夢にまで見たジガルタンダーというおいしいデザートも食べられて、やっぱりいいわ~となりました。ちょっとピンぼけですが、このジガルタンダーはお店の前でも食べられるようですので、Tナガルにいらしたら試してみて下さい。チェンナイではストローはプラゴミを避けるために全面的に禁止とかで、ここについているのはコーティングした紙のスプーンです。


いつもお参りする寺院カパレーシュワラ寺院や映画を見に行くエクスプレス・モールなども、ウーバーで100ルピー(160円)前後で行けるので、助かります。ムンバイの正直なタクシーやオートに比べ、チェンナイは黄色いオートが縦横無尽に走り回っているのですが、メーターで行くことはまずなく、相場を知っていないと2倍、3倍の値段を吹っかけられます。それでどんどんウーバーに客を奪われているので、対抗して「正直メーターのオートはウーバーより安い」とかキャンペーンを張って、メーターで行くようにすればいいのに、と思いますが、なかなかそうは行かないようで。

ただ、ウーバーにも困った点は多々あって、チェンナイで体験した「何じゃ、こりゃ!」は後追い請求。「あなたの前の乗車では30ルピー少なく請求してしまいました。ついては、①次の乗車で30ルピー追加で払う、②別の支払い方法を探す、のどちらにしますか?」というメッセージが来てびっくりしたのですが、これにOKしないと今頼もうとしている配車を拒否されるのでは、と思い、①をクリックしました。で、配車で来た車に乗って最後に降りる時、30ルピーがプラスされた料金を支払ったのですが、何か腑に落ちません。毎回、運転者の持つスマホに表示された料金を正確に払った来たので、その表示料金が間違っていたとすればウーバー、あんたの責任じゃん!とムカつきます。ムンバイではウーバーを使わなかったのですが、デリーで使った時はまったくそんなことはなく、最初の表示額と支払い表示額が微妙に違うことは納得済みで(数ルピー高くなることもあれば、安くなることもある)、何のトラブルもなかったのですが...。今日、二度目にその表示が出たので、来てくれた運転者の人に「何でこういうことになるんですか-」と聞いてみたら、その人は一瞬黙ってから、「私、英語できません」。あちゃー、そうですか。「ナーン・タミル・テリヤードゥ、ヒンディー・デリユム。アープコー・ヒンディー・アーティー・ハィ?(私、タミル語できないんです、ヒンディー語ができます。あなたはヒンディー語はできますか?)」「トーラー・トーラー(少しなら)」というのでゆっくりしたヒンディー語で聞いてみたのですが、苦笑が返ってくるばかり。

あと、ウーバーの運転者にはタクシー運転手のような運転者の勘と才覚がないので、時々困ったちゃんとも出会います。ムンバイでは、最後にホテルから空港へ行くのにホテルのボーイさんが自分の携帯でウーバーを呼んでくれたのですが、この人がウーバーが示す指示通りにしか行こうとしない人で、困りました。「シーリンクを通って行ってくれる? 通行料70ルピーでしょ、それぐらい払うから、マヒーム地区を通り抜けるより絶対早いわよ」「ウーバーの指示がマヒーム経由になってます」「あら、残念、まあ日曜日だから渋滞も少ないかもね」という会話をしてしばらくしたら、ウーバーにおうかがいを立てたのか、「...シーリンクで行きます」。下写真右の隅っこに写っているのがシーリンクで、その手前ではこんなしゅんせつやぐらを見かけました。


そんなこんなでシーリンクを抜け、高速からいざ空港の第2ターミナルに入る道にさしかかったら、何と、下に降りる道へと入っていきます。「ちょっと! 第2ターミナルの出発階は上でしょうが!」「でも、ウーバーが...」「でももへったくれもない、上にあがらないと出発できないのよ!(まあ、到着階で下ろされてもエレベーターで上がれるんですが、この人の後々のために怒る私)」で、下の道をぐるっと回り、そこを直進すれば出発階に上がる道に入れる、という道路標示板もあるのに、なぜか左折してしまいます。「道路標示見てなかったの? 直進すればOKだったのに、何してんの!(また怒る恐いマダム)」「でも、ウーバーが...」そう、ウーバーの経路表示は、よく間違ったルートを出してくるのです。配車でやってくる時、私のスマホにも”今、車が向かっています”表示が出るのですが、「あれ? ここを直進すれば今私がいる道路に出るのに、何でここでわざわざ曲がる?」という変なルートが出ることがたびたびあります。慣れた運転者はそれを無視して来てくれるのですが、このムンバイの運転者みたいな初心者はウーバー信仰に凝り固まっていてダメですねえ。それでも何とか出発階のゲート前に辿り着き、お互いにホッとしました。タクシーの運転手なら、こんなこと絶対ないのになあ。でも、ウーバーはタクシーよりも安く、360ルピーでした。空港からのプリペイド(運賃前払い)・タクシー料金が650ルピー、市内から行くなら450ルピーと言われていたので、安かったです。下はウーバーから撮った、シーリンク出口バンドラで見られる風景。高級マンションの足下に広がる低所得者住宅ですが、ここの住人の多くがマンションでの家事や掃除等に雇われて、通いの労働者として働いています。


あと、ウーバーで困るのは、今、自分がいるところがどこと表示されるかわからないこと。ランドマークになるような、大きな建物や有名な場所にいる時はいいのですが、今日のカパレーシュワラ寺院お参りの帰りみたいに、大通りに出て木陰のあるところで呼ぼうとする時など、本当に困ります。配車が決まってから運転者にSMSで、「○○という店の前にいます」と送っても、運転中なのか見てくれないし、ウーバーが出した「××宝石店前」に行こうにも、見回してもそんな店はありません。それで結局車と出会えず、運転者にキャンセルされてしまいました。私の携帯の信号を、ウーバーがきちんと捉えてくれなかったのですね。しかし、暑い戸外で15分以上も待たされると頭にきて、キャンセルした運転手の評価を星一つにしてしまいました、ごめん! 運転者はウーバーを信じて、私のメッセージは見たのに無視した、ということらしかったです。あと、指示された場所を探して客を迎えに行こう、という精神が、運転者にはないこともわかりました。


そんなこんなのチェンナイですが、新しいモールがまたできていて、アンナー・ナガルのVRチェンナイというところに、ラジニカーント作品『Petta』を見に行ってきました。ここはINOXではなく、PVRが入っています。モールの入り口で「カメラは禁止です。ケータイの写真はOKですが、カメラは取り出さないで下さいね」と注意されただけで、映画館入り口ではフリーパス。セキュリティのお姉さんに「何見に来たの?」と聞かれて「ラジニの『ペーッタ』よ」というと「ファンなんだ」と言われたので、「ううん、私がファンなのはヴィクラム」と言うと、突然手を差し出されて握手されました。彼女のヴィクラムの大ファンなのだそうです。ということで見てきた『Petta』は、前々作『Kaala』や『カバーリ』と似た設定の作品でした。

Petta poster.jpg

似た設定、というのは、初老の主人公が出てきてお話が始まりますが、実はその因縁は20年ほど前のこれこれの事件にあった、という話の展開ぶりです。ラジニにかっこいいところを演じてもらおうとすれば、どうしてもそうならざるを得ないのですね。今回のストーリーは、ダージリンの大学寮に寮監の職を得たカーリ(ラジニカーント)が、学生たちのボスである有力者の息子に言うことを聞かせ、NRIの学生アンワルと女子学生アヌの恋を取り持ち、アヌの母(シムラン)とも親しくなります。ですが、学生の撮った映像がYouTubeで遠く離れたUP州の実力者シンガール(ナワーズッディーン・シッディーキー)とその息子ジートゥ(ヴィジャイ・セードゥパティ)の目にも触れ、彼らはカーリの大学に殺し屋たちを送り込んできます。実は20数年前、身内の確執からカーリは自分の妻子と親友をシンガールに殺され、親友の身重の妻を助けて逃げ延びた経緯があったのでした。母と共に海外に逃げて大きくなり、インドに戻ってきたのがアンワルだったのです。カーリこと本名ペーッタ・ヴェーランは、シンガールへの復讐に向けて行動を始めます...。

Petta - Official Trailer [Tamil] | Superstar Rajinikanth | Sun Pictures | Karthik Subbaraj | Anirudh

今回のラジニは初老時代のファッションが決まっていて、ベストドレッサー賞をあげたいぐらいカッコいいです。ですが、前述のように同工異曲感があるのと、やはりすさまじいガンファイトがあるので、『カバーリ』の時に感じたような、ラジニの映画なら素手や頭脳で闘って欲しい、という残念さがぬぐえませんでした。ヴィジャイ・セードゥパティとの競演は、まあラジニの貫禄勝ちというところ。でもちょっとひねったラストで、その点は面白かったです。ラジニSir、もっと違う路線も開拓して下さいませ~。


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