アジア映画巡礼

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アジアの3D映画

2011-07-29 | アジア映画全般

松竹映画『一命』の試写のご案内をいただき、喜んで先日見に行って来ました。実は私、三池崇史監督のファンなのです。三池監督♪LOVEの話はまたいつか書くことにして(「ンなもん、書かなくていいんだよ、アンタ」とか言われそう....)、今日はこの作品の3D上映に引っかけて、アジアの3D映画の話題をちょっと。

まず、『一命』の簡単なデータを。ちゃんとご紹介するわけではないので気が引けて、ヴィジュアルは松竹さんからいただきませんでした。というわけで、チラシ2種の表を付けてあります。

   『一命』(2011)
       監督:三池崇史
       原作:滝口康彦(「異聞浪人記」より)
       脚本:山岸きくみ
       音楽:坂本龍一
     出演:市川海老蔵、瑛太、満島ひかり、竹中直人、笹野高史、中村梅雀、役所広司
       配給:松竹
   10月15日(土)全国ロードショー公開(2D・3D同時公開) 公式サイト

この作品は、「あれこれお騒がせしました」の市川海老蔵主演ということや、先般のカンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品作品に選ばれたことなどで話題になりましたが、初の時代劇3D作品ということでも注目されています。ハリウッドに比べて3D製作では出遅れている日本ですが、時代劇という日本独自のジャンルで3D映画の興行が成功すれば、これは3D製作に大いに弾みがつくに違いありません。

で、3D『一命』がどうだったか、というと、一番インパクトがあったのが最初のタイトル文字。美しい筆文字が時代を感じさせる背景に浮かび上がってくる様は、これぞ日本文化、という感じで目を奪われました。それ以外は、確かにプレスにもあるとおり「奥行に迫る」感じは伝わってきますし、紅葉のシーン、雪のシーンなどはそのただ中にいる感じは味わえるものの、ほとんどの場合3Dということを忘れていました。それよりも、圧倒的な映画の力にねじふせられた、という感が強い作品だったのです。「あ、これは3Dっぽい」と感じることはあっても、むしろそう感じることが邪魔というか、かえって3D上映でない方が集中できるのでは、と思える作品でした。

特に、役所広司のさすがの演技、瑛太の熱演、満島ひかりの期待に違わぬ存在感は、観る者を満足させてくれます。とはいえ三池監督ファンとしては、完成度が高すぎて(いや、ホンマ)、もっとお行儀の悪い映画の方が三池監督らしいんだけど~、という贅沢な不満もついつい。『千年の恋』(2001)のセットで、セットを囲む柵に見学者向けの「ご自由にお撮り下さい」という掲示があるのをいいことに、それを勝手に「my 柵」と呼んで映画を「ご自由にお撮り」になってしまった頃が懐かしいです。そう言えば、あの「熊本物語」シリーズ(1998~2002)のどれかは3D映画だというお話でしたが、一度この『一命』と見比べてみたいものです。一般公開作ではなかったので、「初の3D時代劇」には認定されなかったのでしょうね。

3D…3D…3D…3D…3D…3D…3D…3D…3D

インドでも、3D映画はかなり以前に作られています。インド初の3D映画は、1984年に作られた『僕の大好きなクッティチェータン』(原題:My Dear Kuttichatan<マラヤーラム語&タミル語版>/Chhota Chetan<ヒンディー語版>)で、子供向けの作品ながら大ヒットしました。

物語は、古い館に住む精霊が男の子の姿になって出現、3人の子供たち(男の子2人と女の子1人)と仲良しになる、というものです。監督はマラヤーラム語映画のベテラン監督アッパーチャンの息子ジジョ。主演の子役たちのほかには、ディリープ・ターヒルが女の子の父親役で出ているほか、ウルミラー・マートーンドカル、シャクティ・カプールらがゲスト出演しています。YouTubeに全編がアップされているので、興味のある方はこちらをどうぞ。

私はこの映画を確か、1988年にトリヴァンドラム(現ティルヴァナンタプラム)で映画祭があった時に地元のホールで見た記憶があります。もちろん3D上映で、ペラペラの紙の3Dメガネを支給されて見ました。子供たちでぎっしり満員だった場内は、水や火が飛んできたりするシーンになるともう大騒ぎ。水がかからないようにと子供たちは身をよじってよけるし、火がこちらに吹き付けられると大きな叫び声があがります。あと、特撮がいっぱい使ってあるので、チェータンが子供たちと壁を昇り、天井を逆さになって歩くシーンなどでは子供たちは大興奮。そういった素直な子供たちの反応が楽しくて、映画が倍面白かったです。

3D…3D…3D…3D…3D…3D…3D…3D…3D

さらにアジアの3D映画と言えば、今ヒット中なのが香港映画『3D肉蒲團之極樂寶鑑』。お子様映画から突然3級映画というか、ポルノ映画に飛んですみません(笑)。

上の写真は、3月末に香港である映画を観た時にもらったポスカサイズのチラシです。そこにもあるように、公開は4月14日。そして今でも上映が続いているのです。さすがに今週あたりから上映館数が減り、現在では九龍の2館のみになってしまいましたが、先週までは香港島側も合わせて数館で上映が続いていました。3ヶ月以上のロングランとは、最近の香港映画では実に珍しいです。

監督はこれが初監督作品の孫立基(ソン・ラップケイ)、主演は香港映画で活躍している日本人男優葉山豪(ひろ)、そして日本人女優原紗央莉、周防雪子、香港女優の雷凱欣ら。香港版Wikiはこちら、香港版Yahoo!の紹介サイトはこちら、予告編はこちらです。YouTubeにアップされている予告編のうち、ここに付けたのは「2A級版」で、「2B級版」もあります。香港の映画検定カテゴリーは4段階で、1、2A、2B、3(本当はローマ数字なんですが、文字化けするのでこちらで)と分かれているのですが、この映画は予告編もエッチ度の高さに応じて2種類作っているわけですね。

『3D肉蒲團之極樂寶鑑』はあまりのヒットぶりに早くも続編が計画され、8月から撮影に入るようです。残念ながら(いや、まだ見ていないので、「残念ながら」なのか「幸いにも」なのかわかりませんが)主演の葉山豪は続編には出演しないとのこと。とりあえず8月に香港に行った時、まだロングランしていれば見てこようと思っています。何が”飛び出す”のか、楽しみです~。

 

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