アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

今年も嬉しいカンヌ映画祭のおみやげ+インド映画人来日の話題など

2019-06-18 | アジア映画全般

先月行われた、第72回カンヌ映画祭。今年も参加なさった石坂健治さんから、データ本「MARCHÉ DU FILM 2019」をいただきました。毎年、本当にありがとうございます~。このブックレットのデータ、いろんな面で役に立ってくれて、ホントに伏し拝みたいぐらいです。カンヌ映画祭の公式カタログではないものの、映画祭の公式配布物なので、信頼できるデータとして使えて大変ありがたいです。時おり前年度や前々年度のデータが訂正してある(昨年の記述では「不明」になっていたのに、今年の記述では昨年度にも数字が出ていたりする)こともありますが、これはむしろ、編集側の誠実さの表れ、ということができるでしょう。


今年も、3年間の記録にまとめてみましたので、ご覧下さい。さすがのインドも製作本数が落ちていますが、反対に中国はまたまた増加。スクリーン数や観客動員数、自国映画占有率も軒並みアップで、中国映画の勢いが止まりません。


ところで、昨年のカンヌ映画祭でパルム・ドールを受賞したのは、日本映画の是枝裕和監督作品『万引き家族』でしたが、今年この最高賞をものにしたは韓国映画『パラサイト』。ポン・ジュノ監督の作品で、主演は我らがガンちゃん、ソン・ガンホです。この作品を絶賛するのが、先日来日したインドのラージーヴ・メーナン監督。昨年の東京国際映画祭で上映された『世界はリズムで満ちている』(2018)の監督ですが、カンヌには毎年のように参加しているそうで、「『パラサイト』は庶民が主人公なんだけど、格差社会で生きている世界の人々にアピールすると思う」とべた褒めでした。監督は今回もタミル語映画の件で来日し、1週間あまり滞在。「一緒にご飯でも」ということで私と友人が合流したのですが、監督は本当にお話がお上手で、こちらが笑い転げるようなお話もいっぱいして下さいました。


『世界はリズムで満ちている』は、現在開催中の上海国際映画祭で上映されており、そこには監督の代わりにプロデューサーである奥様のラターさんが参加中だそうです。この上海国際映画祭では、中国の提唱する「一帯一路」経済圏構想にのっとって、そのルート上の国々の作品を「”一帯一路”電影周」として一挙上映。インドの作品は20数本選ばれているのだとか。また、現在の中国はインド映画にとって重要なマーケットとなっており、インド本国の興行収入順位が、中国での興行収入が加わることでひっくり返ることもしばしば起きています。というわけで、上海国際映画祭にインド映画人の熱い視線が注がれているのでした。



また、昨年のカンヌ映画祭批評家週間で話題になったインド映画『あなたの名前を呼べたなら』も8月2日(金)から日本で公開されます(詳しくは作品公式サイトをどうぞ)が、この作品のロヘナ・ゲラ監督も先日来日して、マスコミの取材を受けました。写真からもわかるように、モデルさんかと思われるような美しくて雰囲気のある人(衣装提供:ne Quittez pas@ヌキテパ青山)で、質問にも丁寧に答えて下さいました。

 (c)2017 Inkpot Films Private Limited,India

オマケでお願いしたミーハーな質問(「ステキなマーケット↑が出てきますが、ムンバイのどこにあるのですか?」など)にも笑って答えて下さった、とても感じのいい監督さんでした。インタビューは7月に入ってから「BANGER!!!」のサイトにアップされる予定で、動画も配信される予定です。


©Copyright RH Films LLP, 2018

その「BANGER!!!」のサイトでは、6月15日から公開された『SANJU/サンジュ』↑の紹介記事が現在アップされています。こちらもご覧になってみて下さい。インド映画界と反社会的勢力との結びつき、今はもうあまり表面には出て来ないのですが、かつての関係が本作では具体的に描かれています。『SANJU/サンジュ』上映劇場等は、公式サイトでご確認いただければと思いますが、当初1週間だけの予定で始まった新宿武蔵野館での上映は、「6月28日(金)まで【好評につき延長決定!】」となりました。やっぱり、日本のインド映画ファンはわかってらっしゃいますね! 現在、上海国際映画祭で審査員を務めている、ラージクマール・ヒラニ監督もお喜びでしょう。ご覧になった皆様、Twitter等でもっともっとこの映画の面白さを広めて下さいね!



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