アジア映画巡礼

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5月と6月は 『神と共に』<その2>『 第二章:因と縁』もすごい!!

2019-06-03 | 韓国映画

『神と共に 第一章:罪と罰』は、皆さんもうご覧になったことと思います。あの、豪華絢爛なメンツの裁判長たちが仕切る地獄巡り、堪能できましたでしょうか。一瞬しか出て来ない、キム・ハヌルにキム・スアン(『新感染 ファイナル・エキスプレス』や『軍艦島』の名子役です)、キム・ヘスクという、キム3女史の使い方のもったいないこと! 判官も、オ・ダルスにイム・ウォニというシブいコンビで、閻魔大王イ・ジョンジェに負けない存在感でした。『神と共に 第二章:因と縁』は、ド派手な裁判官たちは出て来ず、判官2人のうちオ・ダルスがチョ・ハンチョルに変わるなど、ちょっと地獄に変化あり、なんですが、それ以上に筋立てが豪華になります。ではまずは、作品データからどうぞ。

 

『神と共に 第二章:因と縁』 公式サイト
 2018年/韓国/韓国語/141分/原題:신과함께: 인과 연
 監督:キム・ヨンファ
 出演:ハ・ジョンウ、チュ・ジフン、キム・ヒャンギ、マ・ドンソク、キム・ドンウク、イ・ジョンジェ、ド・ギョンス(D.O.)
 配給:ツイン
6月28日(金) 新宿ピカデリーほか全国ロードショー

© 2019 LOTTE ENTERTAINMENT & DEXTER STUDIOS All Rights Reserved

『第一章:罪と罰』で、消防士キム・ジャホン(チャ・テヒョン)を無事に生まれ変わらせることができた冥界からの使者、カンニム(ハ・ジョンウ)、ヘウォンメク(チュ・ジフン)、そしてドクチュン(キム・ヒャンギ)の3人でしたが、ジャホンの件はまだ終わりではありませんでした。ジャホンの弟キム・スホン(キム・ドンウク)が怨霊になってしまった案件が残っていたのです。スホンは、軍勤務の中で面倒を見ていた後輩ウォン・ドンヨン(ド・ギョンス)の銃誤発砲で倒れ、死に到ったのですが、その過程が理不尽だったことから怨霊となってしまったのです。ところが、カンニムはこのスホンを自分が担当する、と言い出します。カンニムら3人は、使者となってから1000年の間に18人を転生させ、もう1人転生させることに成功すれば、彼ら3人も生まれ変われる、というところまで来ていました。

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閻魔大王(イ・ジョンジェ)は、カンニムの願いを聞き届ける代わりに、ヘウォンメクとドクチュンには別のミッションを与えます。それは、もうとっくに冥界に来ていなくてはならないのに、いまだに下界にいる老人ホ・チュンサムを冥界に連れてくるように、というものでした。チュンサム老人が下界に留まっていられるのは、老人とその孫息子ヒョンドンを屋敷神のソンジュ神(マ・ドンソク)が守っているからでした。下界にやってきたヘウォンメクとドクチュンはあれこれ試みますが、ソンジュ神には歯が立ちません。それもそのはず、1000年前にヘウォンメクとドクチュン、そしてカンニムを冥界に連れてきた使者こそ、ソンジュ神だったのです。ソンジュ神との再会によって、3人の過去の記憶が徐々に蘇りますが、それはとてもつらい記憶でした....。

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今回の『神と共に 第二章:因と縁』は、「一粒で三度おいしい」構造となっています。まずは、強力な怨霊となってしまったスホンの死の謎を解き、彼を何とか転生させようとする、カンニムによる地獄巡りのパート。そして第二は、下界にやってきてソンジュ神と出会う、ヘウォンメクとドクチュンのパート。ソンジュ神に貫禄負けしているヘウォンメクとドクチュンですが、なぜかソンジュ神の腰が引けてしまう場面もあり、ファンの期待に応えてヘウォンメクも大活躍。ユーモラスな、心がなごむパートでもあります。そして最後は、ソンジュ神の存在によって記憶が蘇ってしまった、1000年前、高麗時代のヘウォンメクとドクチュン、そしてカンニムのパート。この第三のパートだけでも1本の映画にできそうなぐらいのボリュームがあり、『マトリックス』もどきの衣装姿とは違う、3人の姿が見られて大満足です。下の写真はヘウォンメクの出で立ちで、配給会社さんにご無理をお願いして提供していただきました。ロン毛のヘウォンメク、使者姿と雰囲気が全然違ってこれまたステキでしょう?

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そうだったのか! の驚きの展開もあり、また、超ベテランスターも顔を見せる第三パートですが、本作の最後にあるどんでん返しの下敷きにもなっています。よって本作は、最後の最後までよーくご覧になって下さいね。こんなサービス過剰とも言える2部作を作ったのはキム・ヨンファ監督ですが、初監督作『オー!ブラザーズ』(2004)の時からうまいと思ってはいたものの(イ・ボムスの早老症の弟とそれに振り回されるイ・ジョンジェの兄コンビが忘れられません)、こんな大作を手がけるまでになるとは予想外でした。前作『ミスターGO!』(2013)も、CGでゴリラの野球選手を登場させるなどの手腕を見せてくれましたが、ほぼ全編CGの『神と共に』を、原作のウェブコミックがあったとはいえここまでの作品に仕上げたのはまさに監督の力。今後も楽しみな監督さんになりました。

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『第一章:罪と罰』には登場しなかったマ・ドンソクも、全然神様に見えない意表をついたキャスティングながら、見事にソンジュ神を体現しています。ソンジュ神とは「成主神」と書くようで、家の守り神なんだとか。というわけで屋敷神とも呼ばれるのですが、どっしりしたマ・ドンソクはまさにハマリ役。『新感染 ファイナル・エキスプレス』(2016)で大ブレイクして以来、『犯罪都市』(2017)、『ファイティン!』(2018)等主演作の日本公開が相次ぐマ・ドンソクですが、本作を皮切りに今年も「マ・ドンソク祭り」が控えています。ファンの方はお楽しみに。

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EXOのD.O.ことド・ギョンスや、子役から大人の俳優へと脱皮しつつあるキム・ヒャンギなど、これからが楽しみな若手もじっくり見られて、様々な楽しみ方ができる『神と共に』2部作。ぜひ大スクリーンで、大迫力の映像と音と共にお楽しみ下さい。最後に、チュ・ジフンのファンの皆様、オマケですっ!(ツイン様、ご提供정말 감사합니다 (チョンマル・カムサムニダ))

ヘウォンメク[現在]

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ヘウォンメク[1000年前]

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4 コメント

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ハ・ジョンウがもう…(笑) (浪花のしゃあるっく)
2019-06-07 13:28:01
chinetamaさんお久しぶりです!
『神と共に 第一章:罪と罰』やっと観ました!
期待をはるかに上回る最高に楽しめる作品でした。第二章も凄そう!期待が高まるばかりです。
キャスティングは最高なのですが、なかでもハ・ジョンウがかっこよすぎてかっこよすぎて(笑)
更に好きになってしまいました。
第二章が待ち遠しいです。
浪花のしゃあるっく様 (cinetama)
2019-06-07 21:13:58
コメント、ありがとうございました。
ほんと、お久しぶりですね。

ハ・ジョンウは前からお好きだったんですか?
『神と共に 第一章:罪と罰』では雄々しい弁護士ぶりで、実に堂々としていましたね。
でも私が気に入ったのは、お葬式の場にちゃっかり先に行って、ご馳走を試食しているシーン。
キム・ヨンファ監督、どうしてあんなシーンを入れたんだか「?」でしたが、素のハ・ジョンウ、かわいかったです。
第二章では、チュ・ジフンと同じく、ハ・ジョンウも一部古装姿で登場します。
ちょっとかわいそうな設定なんですが、味のある武将姿なので乞うご期待。
武将姿~ヽ(^o^)丿 (浪花のしゃあるっく)
2019-06-13 10:59:19
cinetamaさま

ハ・ジョンウ、作品を見るごとにどんどん魅力に引き込まれました。
ガンちゃんと言い、ソル様と言い、韓国の役者さんは役の幅が広く上手だな~としみじみ。
ハ・ジョンウのコメディーなんてのも観てみたい気がします。
御馳走試食のシーンはほんと胸キュン。
武将姿楽しみにしてま~す。
浪花のしゃあるっく様 (cinetama)
2019-06-14 02:09:55
再度のコメント、ありがとうございました。
ハ・ジョンウ、初期の頃はコメディにも出てませんでしたっけ?
韓国映画はどの役者さんも芸達者で見応えありますね。

余談ですが、今、インドでは、ファン・ジョンミン主演の『国際市場で逢いましょう』のリメイクで、サルマーン・カーン主演作『Bharat(バーラト)』が大ヒット中です。
見た友人は、「最近のボリウッドはリメイクが多くてイヤになる。リメイクされるオリジナルを作ってこそのボリウッド映画なのに!」とおカンムリでしたが、まさにその通り!
『神と共に』はまさかリメイクされないと思いますが、でも閻魔様はインド起源だし、されたらキャストは...とか、ちょっと考えてしまいました。

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