アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

社会を見つめるインド映画その①『Dhadak』

2018-08-15 | インド映画

レックスがなくなってしまったシンガポールですが、他のシネコンでいろいろインド映画が上映されています。特にGV(ゴールデン・ヴィレッジ)系は7~8本が上映中。嬉しかったのは、見たいと思っていた『Dhadak(ダラク/鼓動)がまだ上映中だったことで、早速見に行ってきました。日本でも自主上映されたので、ご覧になった方もいらっしゃると思いますが、マラーティー語映画で歴代トップの興収となった『Sairat(野性)』(2016)のリメイク作品であり、シュリーデーヴィーの遺児である姉妹の姉の方、ジャーンヴィー・カプールのデビュー作でもあります。また、相手役のイシャーン・カッタルはシャーヒド・カプールの異父弟で、すでにイラン人監督マジッド・マジディの作品『Beyond the Cloud』(2016)ほか何本かに出演経験がありますが、本作が実質的なデビュー作と言ってもいい作品となりました。

DHADAK.png

舞台はオリジナル作品のマハーラーシュトラ州から、ラージャスターン州のウダイプルに移され、観光地ウダイプルの美しい風景がたびたび画面に登場します。マドゥことマドゥカル(イシャーン・カッタル)はウダイプルで観光客相手の小さなレストランを経営する一家の息子。ある時、町の有力者で次期選挙に打って出ようとしているラタン・シン(アーシュトーシュ・ラーナー)の娘パルタヴィー(ジャーンヴィー・カプール)と出会い、すっかり彼女に魅せられてしまいます。パルタヴィーの家も大邸宅をホテルにし、欧米人の観光客が大勢来ている環境でしたが、マドゥの家とは財力も格式も段違い。マドゥの父は、「あの一家には近づくな」と警告しますが、マドゥは彼女に惹かれる気持ちを抑えられず、友人たちの助けも借りて、いつしか相思相愛となっていきました。そして、パルタヴィーの家で大規模なパーティーが開かれた日、呼ばれてやってきたマドゥは人気のない場所でパルタヴィーとキスを交わします。ところが、その現場をパルタヴィーの兄らに押さえられ、マドゥと友人2人はラタン・シンが選挙に当選するやいなや、不法侵入で警察に連れて行かれ、さんざん痛めつけられます。警察署から移動させられようとした時に、ちょうどパルタヴィーが警察を訪れ、痛めつけられたマドゥにショックを受けたパルタヴィーは、思わず警官の拳銃を奪ってマドゥと2人で逃亡することに....。


『Sairat』のかなり忠実なリメイクではないかと思いますが、ただ、『Sairat』ではカースト問題が大きなテーマになっていたはず。それがこちらの作品では、社会的身分差というか経済格差というか、ちょっとマイルドなものになっていました。前半の2人の恋が芽生える部分では、主演2人の演技もありきたりでちょっと鼻についたのですが、後半部分の脚本がしっかりしていて、2人の演技にも自然さが出ていてとてもよかったです。それこそ、IFFJででも上映してほしい作品でした。予告編を付けておきます。

Dhadak | Official Trailer | Janhvi & Ishaan | Shashank Khaitan | Karan Johar

どうも昨日からホテルのWifiの調子が悪く、すぐ切断されてしまいます。ホテルのフロントのお兄さん(下の写真のスーリヤ君という名のタミル系の人で、音楽の作曲家でありプロデューサーもしているとか。好きなスターはヴィジャイだそうで、彼の映画に曲を提供するのが夢だそうです)が、明日、メカニックに頼んで直してくれる、というので、あとのご報告はまた明日以降に。


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