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「オブリビオン」 (2013年 アメリカ映画)

2013年07月03日 | 映画の感想・批評

 ハリウッド映画の超大ヒット作が少なくなった昨今、お客を呼べるスターとしてまず頭に浮かぶのがトム・クルーズだろう。おなじみ「ミッション・インポッシブル」の後は「ロック・オブ・エイジス」で見事な歌唱力を披露し、続く「アウトロー」では、ダークヒーローを演じるなど、常に新境地を目指すトムが選んだ新作は、「トロン:レガシー」で独特の映像世界を創り出し注目されたジョセフ・コシンスキー監督作品だ。

 舞台は2077年。未知のエイリアンからの襲撃を受け、荒れ果てた地球。生き残った人類は土星の衛星タイタンへの移住を果たしたが、記憶を消されたジャック(トム・クルーズ)とパートナーのヴィクトリアは地球に残り、海水を集める装置や資源の安全を見守るという任務に就いていた。ある日、墜落した宇宙船のカプセルの中で眠っている女性を保護したジャックは、目覚めた彼女から自分の名前を呼ばれ困惑する。実は、自分も夢の中で何度も“彼女”と出会っていたのだ。「忘却」の彼方で二人はどのようにつながっていたのだろうか?!

 登場人物は少ないのだが、トムの活躍が2倍、3倍楽しめる設定になっていて、ファンにとってはうれしいかぎり。格闘技で鍛えた身体ですべてのスタントをやってのけた役者根性にも脱帽。

 コシンスキー監督が選んだロケ地・アイスランドの荒涼とした風景が、近未来のセンセーショナルなビジュアルとマッチして何とも美しい。

  (HIRO)

 

 監督・原作・製作:ジョセフ・コシンスキー

 脚本:カール・ガイダシェク、マイケル・デブリュン

 撮影:クラウディオ・ミランダ

 出演:トム・クルーズ、モーガン・フリーマン、オルガ・キュリレンコ、アンドレア・ライズブロー

 




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