30歳

30歳
　深夜の1時半過ぎに、S子ちゃんが誰かに電話を掛けた。

 

　私 「誰に電話したん？」
　客S 「この時間帯に起きてる人」
　私 「それは分かってる。寝てる人に掛けたら怒られるがな」
　客S 「鳳の山本さんに掛けてん」
　私 「内藤さんかな、思た」
　客S 「どうして？」
　私 「夜に起きてる人。夜はナイトやから、内藤」
　客S 「また、ダジャレ？」
　私 「山本さんて以前にも聞いた事があるなあ。この時間帯に起きてるて、若いねんなあ」
　客S 「いや、若くないよ」
　私 「100歳か？」
　客S 「無茶、言いすぎ～。私より3つ上よ」
　私 「と言う事は43歳？」
　客S 「どうして私が40歳やの？まだ30よ」
　私 「え～っ、80歳！ぜんぜん見えへんわ」
　客S 「どうして私は80歳やのん？」
　私 「今、サンジュて言うたやん。傘寿、言うたら80歳の事やん」
　客S 「30って言うたんよ。いくら聞き間違いでも、私のお婆ちゃんと同じ年にせんといてんか」
　私 「あ、そうか、俺、年やから勘違いが多いねん。よう教えてくれた。サンジュー・ベリーマッチ」

 

　一句：30歳　ステップアップの　転換期
　謎かけ：30歳とかけて、耳アカが溜まった時にする事と解く。どちらも(み、三十路・耳掃除)です