ボケ老人

　最近、よく忘れ物をしたり勘違いをするようになった。今日、仕入れに行った時に買うべき品物の7割を買ったのだが後の3割が思い出せない。

　私「俺、何を買うか忘れたわ」
　妻「しやから、メモに書いときや、て言うたやろ」
　私「メモを書いてたんやけど、そのメモを持ってくるのん忘れてん」
　妻「最悪やなあ」
　私「若年性アルツハイマーになったらどうしよ」
　妻「もう64歳やん、若年性て言わへんで」
　私「あ、そうやったなあ」
　妻「自分の歳も忘れたんか？若年性アルツハイマーと違ってボケ老人やん」
　私「メモをポケットに入れたつもりが入れて無かったんや。ポケットしてたから、ボケと違(チゴ)てポケや」
　妻「買い物、どうするのん？ダジャレを言うてる場合と違うで」
　私「これから帽子をかぶるわ」
　妻「なんで帽子をかぶるのん？」
　私「ボケぼうし」
　妻「ボケの割には、しょうもないダジャレだけは、よう出てくるなあ」
　私「長年の習性かなあ。(ダジャレで)ボケてばっかりしてたからボケたんかなあ」
　妻「ホンマやで」
　私「これがホンマのボケつを掘る、やなあ」
　妻「もう、エエって！」

　一句：ボケてても　ボケに気づかぬ　ボケ老人
　謎かけ：ボケ老人とかけて、ローカルと解く。どちらも(痴呆・地方)である