MRI検査

　ここ2ヶ月半程前から左手がシビレて痛む。
　医者嫌いの私はなかなか病院へ行かなかったが、妻が心配してうるさく言うので先週の水曜日ようやく病院へ行った。
　そして今日、生まれて初めてMRI検査を受けた。
　診察台の上に仰向けに寝て両腕を胸の上で交差し、「20分掛かかります、動かないで下さい」と言われ、診察台が自動的に動きドームに入る。
　ガガガガー…機関銃の音。ピー、ガタン、ヴィーヴィーヴィー…ゲーム機の音。ドドドドー…工事現場の音など疑似音が耳元で鳴り響く。狭いドームはドーモ苦手だ。
　動かないでと言われたが緊張で唾が溜まり何度も飲みこんだ。目を瞑りジーッとしていると時間が立つのが遅い。時計も見えないのであとどれくらいか分からない。
　気を紛らす為に歌を黙唱しよう。20分だったら“トイレの神様”は9分強なので2回黙唱したら丁度いいのだが知らない。覚えておけばよかった。
　色々考えているうちに検査が終わった。
　診断の結果、頸椎(ケイツイ)の椎間板ヘルニアによる神経根圧迫だとか。当分、診察と首の牽引をしに通わなくてはならない。

　一句：MRI　検査の結果が　気にかかり
　謎かけ：MRI検査とかけて、古典芸能鑑賞と解く。どちらも(脳を診る・能を見る)でしょう