チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

<7月7日(土)の辺野古>久しぶりに海上から台風7号の被害状況を見る。午後は2000人の県民集会で報告

2018年07月07日 | 沖縄日記・辺野古

 7月7日(土)、やっと体調も戻ってきたので、少し遅れて久しぶりに辺野古へ。辺野古漁港から「平和丸」に乗せてもらう。悪天と高波のため、海上行動はしばらくお休みが続いていたが、今日は抗議船2隻とカヌー10艇が海に出た。

 私にとっても、台風7号の後、始めての現場だ。周囲に張り巡らされていたフロートは台風の高波で護岸の上に打上げられ、昨日まではそのままだった。しかし、台風8号が近づいていることもあって、今日はもう片付けられていた。 

  フロートがないので、カヌーメンバーらは辺野古崎近くの②-1工区の開口部まで簡単に近づくことができる。しかし作業はなく、台風対策が行なわれているだけなので、中に突入することはなく、様子を見守った。

  開口部では、海保がボートから下りて海の中に立ち続けていた。

  K4護岸の西端では、中に絶滅危惧種のオキナワハマサンゴが残ったままなので、外海の水を送るためのポンプが設置されている。パイプは2本あったはずだが、台風8号対策で片付けはじめているのだろうか。

 ②-1工区の開口部。N3護岸先端近くでは、被覆ブロックの外に置かれた目潰し材の砕石が波で洗われかなり消失してしまっていた。 

  K4護岸では、台風への備えであろう、捨石部の上に重りとしてのブロックの設置作業が続いていた。上の写真では、被覆ブロックがうねっているのが分る。台風の高波で捨石が沈下しため、被覆ブロックにも隙間が出来たり、ずれが生じているのだ。

  被覆ブロックの隙間があちこちで拡がっている。これも台風の影響だろう。

  台風でちぎれたフロートはほとんど片付けられていたのだが、まだフロートの一部がそのまま残っていた。

 大浦湾に出ると、あちこちに寸断されたフロートがそのまま残っていた。向こうに航路標識が見えていることから分るように、この辺りは大浦湾に入る航路である。こんなフロートの切れ端が散在していると、漁船などの航行に危険極まりない。近くの海保に、「危険だから、何故、防衛局にすぐ片付けるよう指示しないのか」と抗議したが、「防衛局も分っているでしょう」と言うだけだ。海の安全を守るという海保の役割を完全に放棄してしまっている。

 

  大浦湾の奥に見えるK9護岸。テトラポッドが明かにずれている。これも台風の影響と思われる。

 台風7号はそれほど大きい台風ではなかったが、防衛局は工事を急ぐため、台風への備えを怠り、フロートなどをそのまま放置したので、大きな被害が発生した。来週初めにも来る台風8号は桁違いの大きさなので、本来なら大浦湾外周部のフロートなども事前に撤去しなければならない。再度、大きな被害が生じれば、防衛局はその責任を問われる。

 

 昼前にゲート前へ。今日は、オール沖縄会議主催の県民集会だ。久しぶりに2000人ほどの参加で、集会は盛り上がった。国会議員さんの挨拶、ジュゴン訴訟の報告に続いて、私も軟弱地盤の問題を説明した。

 知事のメッセージは、いつも以上に具体的で力強かったが、やはり「撤回」の時期については言葉を濁したままだった。聴聞期間が1月ほど必要なので、土砂投入までに「撤回」を行なうには、そろそろ意思表示をしなければならない。来週末がタイムリミットとなる。

 

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« あまりにひどい沖縄防衛局の... | トップ | 大浦湾の軟弱地盤の土質調査... »
最新の画像もっと見る

沖縄日記・辺野古」カテゴリの最新記事